From:編集部 小早川
2024年9月27日に行われた自民党総裁選で石破茂氏が総裁に選ばれました。数ヶ月たち、相場はもみ合いですが、そこの記事では「石破銘柄」について紹介をします。
石破氏といえば防衛銘柄になりますので「3大重工」を中心に紹介をしますので参考にしてください。
石破氏は自他ともに求める「防衛オタク」
石破氏の強固な対中と防衛政策は防衛関連株にプラスに働く可能性があります。
「軍事オタク」としての知識と、「アジア版NATO」構築への前向きな姿勢が理由です。
特に期待できるのが重工関連の銘柄でしょう。
防衛に重工関連は欠かせません。密接に関わっている重工関連の銘柄が、今後上昇する可能性がありますので、チェックしていきましょう。
石破銘柄の筆頭「3大重工」とは
3大重工とは、三菱重工、川崎重工とIHIです。
重工と防衛は密接に関係するため、今後、上昇する期待感があります。
それでは3大重工の株価や業務内容について見ていきましょう。
業界1位:三菱重工
三菱重工の年初来の株価チャートです。
非常に株価は好調ですね。
三菱重工を一言でいうと、防衛の何でも屋さんです。
艦艇、戦車、地対空誘導弾システムなどをはじめ、産業制御システム向けサイバーセキュリティ対策も手掛けています。
防衛装備庁による2022年度契約金額の発表では、2位の川崎重工と2倍以上の差を付け、3652億円とダントツのトップとなっており、リーディングカンパニーの名にふさわしい、優秀な実績を残しています。
しかも単年だけではなく過去5年間、業界トップを走り続けているので、安定した収益を出しているのは間違いありません。
他にも核融合、データセンター、宇宙といった
多岐に渡る事業を手がけていることから、様々な場面で期待が集まりやすいです。
さらに近年では、電磁力を使った砲弾を射出する兵器である「レールガン」の開発が進んでいるのですが、これは、軍事力のパワーバランスが変わるかもしれないということで、世界中から注目が集まっています。
もし実用化できれば、近隣アジア諸国に対する強い抑止力にもなりますし、軍事力のアピールにも繋がるので、開発が成功すれば、さらに株高が期待できるでしょう。
ただこれは、長期的視点での考察ですので、短期トレードであれば、変動に十分注意してください。
業界2位:川崎重工
業界2位の川崎重工の年初来からの株価チャートです。
川崎重工も株価は好調です。
防衛省や自衛隊向けに、航空機やヘリコプター、潜水艦などを納入している企業として広く知られています。
中でも、新型潜水艦の技術が素晴らしく、ステルスや高性能探知を備えながら、機動性を向上させる水中航行に強みがあります。
しかし、非常にしっかりとした企業ではありますが、近年は不祥事に悩まされています。
架空取引による裏金捻出から関係者に接待をしていたという内容の不祥事でした。
この事件で、2023年3月期までの6年間で重加算税を含む約6億円の追徴課税を命じられてしまったのです。
しかし、こういったニュースが出てくると企業イメージが悪くなりますが、企業の規模からみると、金銭的ダメージは微々たるものです。
防衛事業は、参入障壁が非常に高いですから、たとえ悪材料が出たとしても、そう簡単に他社にシフトするということは正直考えづらいです。
しかも、利益面でも今年度契約から改正が進んでいて、2027年度に事業利益が10%以上になる見込みで、儲け度外視だったビジネスモデルが、180度転換していく可能性が高いので、投資価値の高い企業として注目されています
業界第3位:IHI
業界3位のIHIの年初来からの株価チャートです。
IHIも株価は非常に好調です。
IHIは航空機のジェットエンジン生産に強みがあって、国内シェア7割を誇る企業として知られています。
この中には、戦闘機用エンジンシステムや周辺部品などを防衛省に納入実績があり、宇宙事業でも、「ターボポンプ」や次世代ロケットイプシロンの開発と製造を行っているほど、幅広い分野で展開しているのが特徴です。
他にも、火力発電所用大型ボイラー、橋梁、LNGタンクなど社会インフラに必要不可欠な事業を多く手掛けていることから今後も様々な場面で活躍していくでしょう。
業界3位と言えども、かなり重要な事業をいくつもやっている企業といえます。
まとめ
今回は自民党総裁選で勝利した石破氏関連の防衛銘柄について紹介をしました。
石破氏は自他共に認める「防衛オタク」です。
今回紹介した3大重工銘柄については真っ先に注目される可能性がありますので、ぜひチェックしましょう。
3大重厚銘柄については、石破氏が総裁にならなくても非常に好調な値動きを続けていました。
さらに石破氏が総裁になったことで、ドライブがかかるかもしれません。