米国の防衛株、注目の5銘柄を徹底紹介!

コラム

From:編集部 黒木

自民党の総裁選で石破茂氏が総裁になり、内閣総理大臣に就任をしました。

石破首相は「防衛オタク」として有名で、防衛関連の銘柄が急騰しています。

日本の防衛銘柄については紹介しましたが、今回はアメリカの有名な防衛銘柄を5つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ロッキード・マーティン

ロッキード・マーティンは、アメリカ最大の防衛請負業者であり、航空機、ミサイル、宇宙システムなどを製造しています。

株価動向

出典:GoogleFinance

2020年1月から2024年4月までの期間の株価は比較的安定した上昇トレンドをたどっていきました。

2020年3月のコロナウィルスによるマーケット全体の急落時には一時的に下落しましたが、その後急速に回復。

2020年1月初旬には約410ドルだった株価が、2024年4月には約450ドル台で取引されています。

この期間中、最高値は2022年10月に記録された約490ドル、最安値は2020年3月の約270ドルでした。

ノースロップ・グラマン (Northrop Grumman Corporation – NOC)

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙および防衛技術の分野で世界をリードする企業の一つです。

主に航空機、宇宙システム、防衛システムを製造しています。

株価動向

出典:GoogleFinance

2020年1月から2024年4月までの期間、NOCの株価は全体的に上昇トレンドを示していますが、ロッキード・マーティンと比較するとやや変動が大きい傾向があります。

2020年1月初旬には約360ドルだった株価が、2024年4月には約470ドル台で取引されています。

この期間中、最高値は2022年10月に記録された約530ドル、最安値は2020年3月の約270ドルでした。

株価変動の主な要因

  • 宇宙開発競争:民間および軍事用の宇宙技術への需要増加が、企業の成長と株価に影響しています。
  • サイバーセキュリティの重要性:デジタル防衛の需要増加が、企業の新たな成長分野として注目されています。
  • 環境規制:航空機の燃費効率や環境性能向上への要求が、研究開発費用と将来の収益性に影響を与えています。
  • M&A活動:業界内での合併や買収が、企業の規模や競争力に影響し、株価に反映されています。

レイセオン・テクノロジーズ (Raytheon Technologies Corporation – RTX)

レイセオン・テクノロジーズは、2020年にレイセオン・カンパニーとユナイテッド・テクノロジーズの航空宇宙部門が合併して誕生した企業です。

航空宇宙および防衛システムの開発・製造を行っています。

株価動向

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2020年4月の合併以降、2024年4月までの期間、RTXの株価は緩やかな上昇トレンドを示していますが、他の防衛株と比較すると変動が大きい傾向があります。

合併直後の2020年4月には約50ドルだった株価が、2024年4月には約90ドル台で取引されています。

この期間中、最高値は2023年初頭に記録された約105ドル、最安値は合併直後の約50ドルでした。

株価変動の主な要因

  • 合併後の統合プロセス: 2つの大企業の統合による相乗効果と課題が、株価に影響を与えています。
  • 民間航空部門の変動: COVID-19パンデミックによる民間航空需要の急減とその後の回復が、株価に大きな影響を与えています。
  • 技術イノベーション: 次世代戦闘機や高度なミサイル防衛システムの開発が、将来の成長期待に繋がっています。
  • 地政学的要因: 世界各地の紛争や緊張関係が、防衛製品の需要と株価に影響しています。

ジェネラル・ダイナミクス (General Dynamics Corporation – GD)

ジェネラル・ダイナミクスは、航空宇宙、海洋システム、戦闘システム、情報技術などの分野で事業を展開する総合防衛企業です。

特に、潜水艦や戦車などの大型兵器システムの製造で知られています。

株価動向

出典:GoogleFinance

2020年1月から2024年4月までの期間、GDの株価は緩やかな上昇トレンドを示していますが、他の防衛株と比較すると変動が小さい傾向があります。

2020年1月初旬には約180ドルだった株価が、2024年4月には約250ドル台で取引されています。

この期間中、最高値は2023年末に記録された約260ドル、最安値は2020年3月の約130ドルでした。

株価変動の主な要因

  • 海軍予算: 米国海軍の予算配分と艦船建造計画が、企業の収益と株価に大きな影響を与えています。
  • 陸上戦闘車両の需要: 世界各国の陸軍近代化計画が、戦闘システム部門の業績に影響しています。
  • IT部門の成長: 情報技術サービス部門の拡大が、企業の多角化と安定性に寄与しています。
  • 原材料コスト: 鋼材などの原材料価格の変動が、利益率と株価に影響を与えています。

L3ハリス・テクノロジーズ (L3Harris Technologies, Inc. – LHX)

L3ハリス・テクノロジーズは、2019年にL3テクノロジーズとハリス・コーポレーションが合併して誕生した企業です。通信システム、電子システム、宇宙・航空システムなどの分野で事業を展開しています。

株価動向

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2020年1月から2024年4月までの期間、LHXの株価は他の防衛株と比較してやや変動が大きい傾向があります。

2020年1月初旬には約210ドルだった株価が、2024年4月には約200ドル台で取引されています。

この期間中、最高値は2022年初頭に記録された約270ドル、最安値は2020年3月の約140ドルでした。

株価変動の主な要因

  • 合併後の統合プロセス: 2つの企業の統合による効率化と課題が、株価に影響を与えています。
  • 5G技術への投資: 次世代通信技術への投資が、将来の成長期待に繋がっています。
  • 宇宙関連事業の拡大: 商業および軍事用の宇宙技術需要の増加が、企業の成長戦略に影響しています。
  • サイバーセキュリティの重要性: デジタル防衛の需要増加が、新たな事業機会として注目されています。

まとめ

今回はアメリカの代表的な防衛銘柄について紹介をしました。石破首相が誕生し、日本の防衛銘柄が大きく上昇をしています。

今後もしアメリカ大統領にトランプ氏が就任すれば、アメリカの防衛銘柄も一段と高くなることが予想されます。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、日本の防衛銘柄だけではなく、アメリカの防衛銘柄についての理解を深めていただければ幸いです。