日本株と米国株、どっちがチャンスある?

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

年間を通して9月相場はパフォーマンスが悪い月ですが、今年の9月は強かったです。日本株も米国株も上昇しており、米国は利下げと大統領選挙、日本もこれまで通りの金融緩和を継続、そして解散総選挙と、ポジティブな材料が揃っていることから相場は上向きになっていますね。

こちら直近1ヶ月の日経平均チャートです。

こちらはダウ平均の直近1ヶ月チャートです。

それぞれいい流れになっていて、私は毎週メンバーシップで来週以降の予想や、トレードシナリオを出しているのですが、大方の予想通りに動いています。

特に今やりやすいのは米国株で、日本株は方向感ない展開ですし、詳しい理由はカットしますが今後の見通しはあまりよく考えてないので、目先の日経平均は4万円を超えていくかもしれませんが、近いうちに下がっていくビューで見ています。

ただ米国は違って、基本的に上目線のビューで考えています。

私のポートフォリオも米国株の方が比重が大きく、今週も1,000万円ほど含み益を抱えていますが、週末に3分の1ほど決済しました。

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もう1つ含み損になってたのを損切りしたので、こちらは20万円ほどマイナスになりましたが、トータルでプラスにするのがトレードですから、次の買い場に向けてキャッシュ多めにポジションを軽くしました。

日本株は防衛株をちょっと持っていますが、今週はエントリー1回だけで、微益でそのまま持ち越しですね。

今、何で相場が動いてる?

日本も米国も、目先は政治の動向も影響しています。

特に日本株は、石破総理になってから利上げ、金融引き締めの流れになるかと思いきや、まさかのアベノミクスを継続することになり、為替はドル円149円台まで円安進行。

直近1ヶ月のドル円です。

当然ですが、石破総理も選挙前に株を下げさせたくないと思うので、利上げ、増税、金融引き締めなどは言ってこないと思いますが、選挙が終わってからはわかりません。

今回も総裁選の前と後で言ってることがガラッと変わったように、おそらく今回の解散総選挙が終わったら既定路線に戻すでしょう。

米国も同じで、いよいよ大統領選挙まで1ヶ月を切りました。ただ米国はトランプもハリスも積極財政ですし、半導体などの最先端技術に投資していきますし、これから利下げもありますし、そこまで株が崩れているビューは見てないです。

むしろ、買い時を探っていたらどんどん株が上がっていって、結局その流れに乗れなかった、、、となるリスクもあると思っているので、常々お伝えしていることですがポートフォリオに米国株も入れることをお勧めしてます。

米国経済を引っ張るのはエヌビディアですが、新しいAI「ブラックウェル」は来年までに発売となりますし、今後まだまだAiブームは続くと考えています。

これはエヌビディアの株価ですが、また最高値に接近中ですね。

決算シーズン始まる。

また、日本も米国も決算が始まります。

日本株は小売からスタートして、米国は金融からです。早速、日本はファストリやコンビニ各社の決算が出てきました。ファストリは売上収益が前期比12.2%増の3兆1038億円となり、初めて3兆円を突破。

さらに株価も5万円を超えてぶち上げ中です。

また、コンビニ各社も決算が出ましたが、ローソンやファミマは好調でしたがセブンがブレーキ。

他にもネクステージ、トレジャーファクトリー、イオン、ウェルシアなどは決算によって大きく株を下げました。

米国は銀行株ですが、ウェルズファーゴやJPモルガンなど好決算を発表。

出典:ロイター

それぞれ決算後に株価は上がっています。

制限を外す

私は自分のことを「金融トレーダー」だと思っています。不動産もやってるので「投資家」とも言えますが、変に自分を制限しないことが大事だと思います。

普段のセミナーやワークショップなどでも、やはり日本株をやりたい人が多い印象があるのですが、日本株だけに縛ってしまうとチャンスも少なくなります。

もちろん決算書を見たりファンダメンタルから投資する人は、日本株がやりやすいとは思います。そもそも海外株だと読めなかったり情報にアクセスできなかったりもしますからね。

ただ、基本的に短期のトレードならテクニカル一択ですから、そうなると日本株でも米国株も中国株でも同じですし、ドル円もビットコインも原油もGOLDも国債も同じです。

同じなのであれば、やりやすくて稼ぎやすいところで勝負した方がいいので、変に自分を縛らずにトレードするのがいいですね。

繰り返しますが、今最もやりやすいのは米国株です。ちょうど去年も10月後半からぶち上げ相場になりましたが、今年も秋以降の相場に期待したいところですね。

今日買って明日儲かるみたいなチープな話ではないですが、ちゃんとテクニカル分析を学んでトレードの技術を磨いていけば、自ずとチャンス相場を予測することは容易です。

来週以降も、いい波乗っていきましょう!