編集部の野々村です。
9月も3週目になりました。
今日の日経平均も続落、
これで3日連続での下落となりました。
先週末の米国株ですが、
小幅に上昇していました。
さらに日経先物も先週末時点では
やや上昇していたこと、そして
円安も進行していたこともあり、
日本株もやや反発と見ていました。
9時の寄り付きから
思惑通りやや反発したものの、
その流れはすぐに転換しました。
なぜか?
日銀・植田総裁のメッセージです。
マイナス金利解除は早くても
2024年1月頃と見られていたものの、
それが前倒しになって10月になる可能性も。
つまり、
「日本も利上げ」
する可能性が
グッと高くなったのです。
このニュースを受けて、
日本の10年債はさらに上昇。
これまでもニュースレターで
お伝えしてきた通り、
高値圏まで上がっていた10年債が
2014年以来の0.7%まで上昇しました。
そのチャートがこちら。
金利が上がるとどうなるか?
銀行の収益は金利ですから、
銀行株が買われる展開になります。
ですので、今日は銀行株が高騰。
そして保険株も上昇しました。
メガバンクはもちろん、
地方銀行も高騰しており、
・北洋銀行 +7.4%
・八十二銀行 +7.4%
・りそな銀行 +6.5%
・千葉銀行 +5.9%
・三井住友 +5.3%
・みずほ銀行 +4.4%
という大幅な上昇となりました。
一方で不動産は下落。
お金を借りる側の不動産は、
利上げ=マイナスとなりますから、
売られる要因となりました。
そして金利の動向に
大きな影響を受ける
グロース株、特に半導体は
今日も売られる展開に。
そして日本の金利上昇を見越して、
円が買われる展開になり、円高に。
ドル円は146円に振れたことで
輸出関連株は売られました。
商社株は伸びましたが、
自動車株は売られた銘柄も多いです。
終わってみれば、日経平均は
-0.43%の32,467円でした。
銀行株が買われたことで
TOPIXのみ小幅に上昇し、
+0.06%の2,360円でした。
マザーズは-1.89%の
736円で取引を終えています。
17時現在、米国3指数先物は
やや上昇しています。
ただ今週はイベントも多く、
13日はCPIがあります。
インフレの進行具合の
最新データが出てきますので、
この数値にも注目です。
さらにAppleが
iphone、Apple Watchの
新商品を発売します。
また、ソフトバンク傘下の
アームの上場も控えています。
またこれらの情報についても
このニュースレターで解説していきます。
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今日の業種別ランキング
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では今日のランキングです。
【値上がり】
1位: 銀行2位: 保険3位: 鉱業
【値下がり】
1位: 不動産2位: 海運3位: サービス
金融セクターが上位を占めました。
今日は東証33業種中20業種が下落。
レーザーテック、東京エレクトロン、
ディスコなど主力半導体が売られています。
金利の動向に敏感に左右する
グロース株は全体的に売られるため、
その主軸でもある半導体株は敏感に反応します。
また、マザーズ銘柄も弱く、
グロース株は全般的に下落傾向にあります。
商社株は小幅に上昇したものの、
自動車株の売りも目立ちます。
引き続き注目は金融セクターで、
特に地方銀行はまだまだ上昇余地のある
銘柄も多くありますので、要チェックです。
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本日の値上がり&値下がりランキング
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※プライム市場のみ
・値上がりランキング
1位:フリービット(3843)+26.53%
2位:アイル(3854)+17.94%
3位:JMDC(4483)+13.63%
4位:アルトナー(2163)+10.27%
5位:池田泉州HD(8714)+8.22%
・値下がりランキング
1位:gumi(3903)-17.67%
2位:HEROZ(4382)-15.66%
3位:ベステラ(1433)-14.46%
4位:JIA(7172)-12.47%
5位:エイチーム(3662)-8.97%
・ストップ高(一時的なものを含む)
フリービット(3843)+26.53%
アイル(3854)+17.94%
JMDC(4483)+13.63%
・ストップ安(一時的なものを含む)
gumi(3903)-17.67%
・日経平均の寄与度ランキング※数値は寄与度
1位:SBG(9984)+40.67
2位:NTTデータ(9613)+3,90
3位:エーザイ(4523)+3.63
4位:セコム(9735)+2.88
5位:ソニーG(6758)+2.71