編集部の野々村です。
今日の日本株は
大きく反発した1日になりました。
昨日の米国市場ですが、
ダウが下落したものの、
ナスダックとS&Pは上昇。
CPI発表があり、出てくる数値に
注目が集まっていましたが、
無事に通過しました。
結果、予想を上回ったのですが、
利上げサイクル終了の期待から
買いが先行しました。
今問題になっているのは
原油高、つまりエネルギー高です。
今回のCPIでも
その問題が浮き彫りになりました。
ガソリンは前月比10.6%の上昇で、
前月は0.2%から大きく上げています。
車に乗られる方であれば、
ガソリン価格の高騰に
悩まされますよね。
今日、強かった日本株ですが、
空運のみ下落しています。
米国も航空会社が弱く、
各社そろって株価も下落しています。
これも原油高による
コストアップが懸念されているのでしょう。
今日の日本株ですが、
こうした流れをうけて
買い先行で始まりました。
前場のうちに33000円台まで回復。
そしてここ最近弱かった
ハイテク株、半導体も上昇し、
どんどん上値を伸ばしました。
一時530円高まで上昇するなど
今日は強い地合いとなりました。
こちら日経平均の
日足チャートです。
ななめのトレンドラインを抜け、
節目の33000円も超えてきました。
今日の米国株ですが、
19時半現在、先物も上昇中。
今日の米国株がよかったら
明日の日本株も期待できそうです。
週末の金曜ですので、
後場は利確の流れも
想定しておきましょう。
TOPIXも33年ぶり高値更新です。
これで年初来27%上昇となり、
自動車株、商社、油石炭、鉄鋼など
バリュー株の強さも目立ちます。
さて、そのCPIですが、
前年比3.7%|前月比0.6%上昇
ということで、
出てきた数字を見ると
インフレは進行しています。
しかし、食品・エネルギーを除く
コア指数は0.3%の小幅な伸びに。
つまりここまでやってきた
インフレ対策の効果は出ています。
しかし問題は原油高で、
先ほど書いたように
前月比10.6%の上昇です。
ここをクリアすることが
今もっとも大きな問題です。
で、ポイントは、
このCPIをふまえて、
利上げ停止はあるのか?
です。
その金利の行く末を決めるFOMCが、
来週に開催されます。
ここでは利上げせず、
今のまま据え置きとなるでしょう。
その確率も現在97%と
高い数値になっています。
次回、年内にあと2回の
FOMCを予定しています。
11月、12月にあるのですが、
ここでラストの利上げか?
というのが今の見立てです。
大事なポイントなので解説します。
金利が上がると、株価は下がり、
金利が下がると、株価は上がる。
絶対ではないですが、
これが基本的な考え方です。
そして米国は2022年から
急激に利上げをしてきました。
インフレが止まらず、
なんとその数11回。
22年3月から11回の
利上げを実施してきたのです。
その効果が出てきているので、
年内にあと1回の利上げをして、
2024年には利下げになるのでは?
と期待されています。
つまり、2021年のように
株高の1年になると、
多くの投資家が期待しているのです。
ですので、そのタイミングを見越して、
今から準備をしておくのがいいですし、
そのためにニュースをおって、
checkするようにしましょう。
もちろんこのニュースレターでも
解説してまいります。
さて、その日経平均ですが、
今日は+1.41%の33168円でした。
TOPIXは+1.13%の
2405円でした。
マザーズも+0.47%の
741円で取引を終えています。
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今日の業種別ランキング
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では今日の業種別のランキングです。
【値上がり】
1位:石油石炭2位: 鉄鋼3位: 不動産
【値下がり】
1位: 空運
東証33業種中32業種が上昇し、
今日は空運のみ下落しています。
プライム市場の値上がり銘柄は
全体の67%、値下がり銘柄は29%でした。
今日の値上がり寄与トップはファストリ。
東京エレクトロン、レーザーテック、
アドバンテストなど今日は半導体強く、
商社も買われて各社上昇しています。
そして出光、エネオスなど石油石炭、
東京電力、東北電力など電機ガス、
東レなどの繊維、レンゴーや王子HDなどの
紙パルプなどの業種が強い展開です。
これらのバリュー株が全体的に
相場を押し上げました。
大和証券、東京海上、かんぽ生命、
第一生命など金融株も強いです。
その一方で、
ダイキン、川崎汽船、デンソーは
国内証券が投資判断を引き下げ。
小糸製作所は外資証券が
格下げで下落しました。
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本日の値上がり&値下がりランキング
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※プライム市場のみ
・値上がりランキング
1位:鳥貴族HD(3193)+8.96%
2位:アイシン(7259)+8.21%
3位:JSB(3480)+7.49%
4位:丹青社(9743)+7.31%
5位:シード(7743)+6.78%
・値下がりランキング
1位:アステリア(3853)-8.79%
2位:アトラエ(6194)-7.99%
3位:アセンテック(3565)-7.02%
4位:ネオジャパン(3921)-6.90%
5位:HIS(9603)-6.88%
・ストップ高(一時的なものを含む)
なし
・ストップ安(一時的なものを含む)
なし
・日経平均の寄与度ランキング※数値は寄与度
1位:ファストリ(9983)+97.60
2位:東エレク(8035)+62.52
3位:アドテスト(6857)+23.38
4位:TDK(6762)+20.74
5位:KDDI(9433)+15.05