
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
ついに「その時」が来ました。2025年4月3日は歴史に残る一日となりましたね。
トランプ大統領は“相互関税制度”の発動を正式に表明。その矛先は全世界に向けられ、日本も24%の追加関税対象国となりました。
これは単なる貿易摩擦ではなく、世界経済のルールを変える出来事と言ってもいいと思います。
ついに発動された米国の“相互関税”を受けて、円は急騰、株は8ヶ月ぶりの安値、債券は買われる展開に。
今日の日経平均は989円安、終値でも35,000円を割れて、一時は34,100円まで売られました。
昨日のダウは235ドル高。ADP雇用統計が予想を上回るなど、悪い雰囲気ではなかったです。
また、米国財務長官のベッセント氏が関税は緩和的なものになるとの報道もあり、メキシコ大統領が報復関税を発動しないと発言するなど、警戒感は少し弱まっていました。
その他の銘柄も買戻しが見られて相場は上昇へ。しかし、、、マーケットが引けた後にトランプが関税発動を表明。その結果、マーケットに激震が走りました。

出典:共同通信
全世界に10%関税、日本には24%上乗せ
今回の制度では、
- すべての輸入品に最低10%の関税を適用
- 対米黒字の大きい国(約60ヵ国)に追加関税を課す
という内容です。日本は24%の追加対象となり、特に自動車や半導体、部品産業が直撃です。
トランプは「日本は補助金・規制を通じて実質46%の障壁を築いている」と主張。これを“公平な相殺”と位置づけました。その関税は以下の日程で適用となります。
その他の国を見ると、中国34%、EU20%、ベトナ46%、韓国は25%、インド26%、カンボジア49%、台湾32%など。中国はすでに20%関税が発動されていたので、さらに多くの品目が関税引き上げとなりトータル50%を上回ることになります。
関税が発動するタイミングは、
10%関税 → 4月5日 午後1時(日本時間)
追加関税 → 4月9日より順次発動
となります。9日にも追加関税が発動となるので、まだ波乱は続きそうです。
GDPは最大マイナス0.76%に
野村総研の試算によると、今回の関税と自動車課税の影響で日本のGDPは最大で0.76%下押しされる可能性があると分析。
特に自動車・部品・機械などの輸出企業や観光、関連する下請け・中小企業などのサプライチェーン、そして為替が円高になることでインバウンドや消費関連への悪影響も考えられます。
これまで円安だったことで経済的にメリットが大きく、株価も上昇して税収も絶好調、給料も増加傾向にありましたが、今までと逆回転するリスクも出てきています。
こうした状況を受けて政府は全国1000カ所に相談窓口を設置。企業の資金繰りや資金調達の支援を表明しました。
ただし、日本政府は現時点で報復措置はとっていません。というより取れないというのが本当のところであり、これが防衛を米国におんぶにだっこ状態でいるリスクですね。
今日のマーケット
日経平均は前日比989円安の34,735円で引けて、終値としては昨年8月以来の安値を記録しました。
特に半導体、自動車などが関税直撃の影響をうけて下落。アドバンテストやディスコ、東京エレクトロンなど主力企業は軒並み下落しました。電線株のフジクラも続落。
そして利上げ観測の後退、金利の低下から銀行株も下げました。三菱東京UFJは本日の売買高ランキングトップでしたが大幅安。その他のメガバンクや地銀も売られて、三菱重工業や川崎重工などの防衛株も弱かったです。
一方でまだ堅調だったのが医薬品・内需株など相互関税の影響があまりないセクターでした。しまむら、神戸物産、良品計画、他にも武田薬品や第一三共などは上昇しています。
東証プライム市場の売買代金は約5.9兆円と活況。投げ売りやヘッジが盛んだったことがわかります。
テクニカルではRSIが「売られすぎ」の30割れとなっており、自律反発も考えられますが、明日は週末で雇用統計。シートベルトしめておく方が良いでしょう。
また、10年利回りは1.3%と急低下しています。国債先物も急騰しており、“安全資産への逃避”の地合いと言っていいでしょう。
金利が下がり、国債が買われる流れは、市場が「リスクオフの中期トレンド」を醸成しているとも考えられます。
また、為替も見ていきます。17時現在のドル円は147円前半で推移。前日比で1.5%の円高となるなどリスク回避の円買い相場となっています。他の主要通貨に対しても全面高です。
一時的には円安へ反発しそうですが、ちょっと長い目線で見るとやはり円高トレンドを意識せずにいられません。円買い=防御姿勢でもあるので、為替の動きも注視です。
最後に
今日はまさに”トランプショック”ともいえる展開でした。
保有している内需株は-1%ちょっとくらい。売りヘッジ入れるまでもなかったですが、がたっと大きく下げた銘柄を買っておきました。
日経平均は今の売られすぎ水準から見ても34,000円で下げ止まる感もありますが、今後の関税の影響によってはさらに下値をさぐっていく展開も考えられます。
明日の雇用統計、そして9日の追加関税など、引き続き警戒です。
いやー、しかし面白くなってきました。やはり相場はこうでなくちゃだめですね。明日の雇用統計はまた21時からLIVEやるので、重要イベントを一緒に見届けましょう!