【4/21相場まとめ】日本株は下落スタート。円高止まらず、売買高も減少。米国株先物も反落。

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

4月も後半戦、今週の相場がスタートしました。今日の日本株は反落となりました。円高進行、そして引き続き関税問題と、日米ともに決算に注目ですね。では、今日の相場まとめです。

日本株は反落、日経平均450円安

今日の日本市場は寄り付きから売りが優勢でスタートしました。

日経平均は一時513円安となり、さらに先週末の米国株は休場だったため材料も乏しく、円高が進行する中で、自動車や機械など輸出関連株の上値は重かったですね。

今週はG20の会合で米国のベッセント財務長官と日本の加藤財務大臣が協議する予定です。先週の赤沢大臣の米国での会合では為替の話が出てきませんでした。

今回はどうなるか?基本的に関税の話は変わっておらず、もともとの一律10%関税にくわえて14%、計24%関税の話になっていますが、いま協議しているのは加算された14%の話です。もともとの自動車やアルミ、鉄鋼などへの関税は確定したままなので、安心するのはちょっと早いです。

33業種あるなかで29業種が下落。欲にパルプ紙のセクターが急伸しました。その他は陸運、水産農林、小売だけ上昇しました。ただ、個別株を見ていくと内需株中心に上昇しており、値上がり銘柄数はプライム市場全体の4割になりました。

今日の日経平均は-1.30%の34,279円でした。TOPIXは-1.18%の2,528円でした。グロース250は0.36%の667円でした。個人主体の中小型株への関心は強そうですね。

ドル円140円まで上昇。7ヶ月ぶり水準へー

為替の円高進行が止まりません。一時140円62銭と、昨年9月以来となる7カ月ぶりの高値水準を記録。

先週はトランプ大統領によるFRBパウエル議長の解任を検討との報道がありましたが、市場はこれを嫌気し、ドル売りにつながったことが円高進行をすすめています。

今週の会合では関税交渉だけでなく円安是正についても協議があるかもで、トランプ政権の思惑としてもドル安にもっていきたい流れがあり、会合を前後して為替市場も動きそうです。

ドルはほぼ全ての主要通貨に対し下落しており、米国株先物も下落。米国債は上昇して4.3%台で推移しています。

今後の注目:日米財務相会談と決算。

今週から主力企業の決算がはじまります。ここから追い上げるには材料がほしいところ。

好決算からの自社株買い、はここ最近の株高の流れでもあるので、期待したいですね。米国も決算本格化です。テスラなど出てきますね。

そして日米財務相会談ですが、24日で調整のようですね。(現地時間23日)なので今週木曜のザラ場でニュースが出るかもしれません、これは今週の相場で大事な局面なので注目です。

日経平均は下落しましたが、先週から強い上昇があったことでやや利確売りにおされました。売買代金は23年12月以来の水準まで減少です。

これまでのマーケットは輸出株中心の相場でしたが、今はこれまでのマーケットではあまり中心ではなかった内需株が注目されています。

では、明日の相場もいい波乗っていきましょう!