【4/22相場まとめ】円高加速で日本株重い中、TOPIXは小幅反発。日米財務相会談控え様子見ムード。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今日の日本市場は方向感に乏しい展開となりました。

円高がさらに進行するなか、ドル円は140円を割れて139円台に突入。これは7ヶ月ぶりのことです。

日経平均は反落となりましたが、引き続き内需株の底堅さもあってTOPIXはやや上昇。小型のグロースも売られました。

それでは、本日の相場を振り返りましょう。

日本株はまちまち、日経平均は下落もTOPIXは小幅高

今日の日本株は、昨日に続く円高進行を嫌気した売りが継続する中で始まりました。

前日終値あたりで寄り付き、その後は少し反発する場面もありましたが、買いは続かなかったですね。

関税への警戒から引き続き輸出株が弱い展開となり、半導体、電機、輸送用機器など下げました。しかし、内需系やディフェンシブセクターに買いが入り、TOPIXは小幅に上昇しました。

今週開催が予定されている米国と日本の財務長官の会談が意識され、ドルは一段と下げる展開も考えられます。

注目は為替市場で、こちらは直近1ヶ月のドル円チャート。

昨年9月以来の高値水準を再び更新しており、円高進行が止まりませんね。

トランプ大統領がFRBパウエル議長に対して利下げを要求するなど、米国への不安もあって売られている!と嘆いている人も多いですが、これを見てみましょう。

出典:investing.com

2007年からのドルインデックスの推移ですが、これまでとんでもなく高すぎたことで問題。つまり圧倒的ドル高。

日本だと2010年くらいの超円高と同じ。こんな状態では米国で作ったモノを海外で売るのに不利でしょ。実際、日本の製造業も海外に出ていったことを忘れちゃダメですよ。

ずーーーと言ってますが、今のこの状態は最初からシナリオ通りであり、トランプも大統領選挙の公約通りにやっているだけです。

まだしばらくこの流れは続くでしょう、目先は100ドルの攻防戦です。そして、この流れがすすめば当然、円高圧力になるわけですな。

株に話を戻します。今日も売買高は3.2兆円ほどで少な目。最近の流れ的にも3兆円台だと少ないなという印象です。これもトランプ関税による相場の不透明感。

ただ、米国株が重い展開なので、米国からの資金シフトも考えられるため、日本株の底堅さにつながったと思われます。

今日は値上がり銘柄数が1100を超えて、プライム市場の6割が値上がる展開になりました。電気機器、銀行、精密機器、機械など8業種が下落しました。

日経平均は-0.17%の34,220円でした。TOPIXは+0.13%の2,532円でした。グロース250は-1.32%でした。

米国株は反落。ほぼ全面安で引けるー

昨日の米国株は反落。3指数とも下げました。S&P500-2.36%、ナスダック-2.55%。

関税問題に加えて、昨日はトランプ大統領がFRBパウエル議長に再び利下げを要求しました。

「MR. TOO LATE(遅過ぎる男)」
「今すぐ利下げに動かなければ米経済は 減速する可能性がある」

との発言もあり、大統領と中央銀行トップのバチバチによって相場は荒れました。

米10年債も上昇し4.4%台へ。さらに30年債も4.9%台に突入するなど金利上昇が目立ちます。相場が荒れるのと比例してゴールド続伸。引き続き最高値を更新しています。

11業種すべてが下落するなど、ほぼ全面安でしたが、好決算のネットフリックスは上げました。

ダウ採用銘柄の中ではナイキだけ上昇、その他の29銘柄は下落。特に先日20%以上下げたユナイテッドヘルスが続落となり、6%ほど下げました。

他にもエヌビディアが今後の見通し低迷から下落、さらに明日に決算をひかえるテスラも業績不振から下落しています。18時現在、米国先物は上昇しています。

今後の注目:24日の日米財務相会談と決算本格化

日本時間24日、日米財務相会談が開催されます。

関税協議だけでなく為替問題に関する意見交換も含まれる可能性が高いため、マーケットは荒れそうです。

そしてここから本格化する国内企業の決算発表も注目ですね。

今日はオービックが経常利益8%増加で14期連続最高益を発表。コメリは今期経常は7%増益を発表。明日はファナックやシマノ、キヤノンMJなどの決算が出てきます。米国はテスラですが、明日の朝方に発表ですね。

為替が大きく動いているだけに企業の通期見通しに注目、他にも自社株買いもですね。引き続き相場は材料待ちです。

明日もいい波乗っていきましょう!