
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
4月最終週の相場がスタート。今週はバタバタする1週間ですね。
決算、関税、日銀会合、雇用統計、その他いつもの月初の重要データも続々と。お盆と夏休みと正月とクリスマスが一気にきてどんちゃん騒ぎの月末ウィークになるでしょう。
ある意味で「稼ぎ時」だと思いますし、この流れを抜けて5月相場が始まっていきますから、超重要な1週間です。
今日の日経平均は続伸。トランプ政権の関税政策への懸念が和らいだことや、為替が円安へ進んだことで続伸しました。
では、今日のマーケットを振り返りましょう。
株式市場:輸出関連株や金融株が堅調
今日は自動車や機械などの輸出関連株、商社株といった海外景気敏感業種が買われましたね。
上昇したセクターを見ても、上から輸送用機器、建設、銀行、小売りと続きます。銀行や保険などの金融株も堅調で、良い地合いになりましたね。
先日、トヨタ自動車の創業家などが豊田自動織機に対し非公開化を前提とした買収提案を行ったとの報道もありましたが、これが好感されてトヨタ自動車やグループ企業が上昇しました。

出典:日経新聞
これで豊田織機の株価はストップ高へ。そして自社株買いを発表した信越化学工業が上昇するなど、決算にともなう商いも見られます。
一方、通期営業利益計画が市場予想を下回ったアドバンテストや日東電工などは下落しています。
そして今日はレーザーテックの決算も出ました。

出典:株探
それがこちらですが、直近3ヵ月の経常利益は 前年同期比52.7%減の129億円に下落。さらに売上営業利益率42.4%→39.2%に低下。昨年夏の暴君・レーザーテックの時代はまだもう少し時間がかかりそうですね。
今日の売買代金は4兆7221億円。プライム市場の値上がり銘柄は67%、値下がりは30%でした。明日は祝日なので、引けにかけてはもみ合いになりましたが、今日も売買高はしっかりと。
今日の日経平均は+0.38%の35,839円、TOPIXは+0.86%の2,650円、グロース250は+0.61%の671円でした。
日経平均が36,000円台に回復したら、約1ヶ月ぶりのことでしたが、明後日からの相場に期待ですね。
為替債券市場:ドル円は143円台で安定推移、長期債が買われて利回りは低下
ドル円は143円台へ。米中貿易摩擦の緩和期待でドルが支えられる中、日本への円安是正もあって底堅い動きもありました。
直近5日のドル円チャートはこちら。

もう少しレンジが続きつつも、やはりドル円140円は強いサポートになっており、底堅い動きです。
債券市場を見ると、先週に米国の金利低下もあって買いが優勢となり、長期債が買われました。これによって日本の10年債はやや下落し、1.3%前半で推移しています。
今週の展望:日銀会合と決算、米経済指標に注目
さて、明日の日本市場は休みですが、米国マーケットや為替、金利は動いています。
今週は、日銀の金融政策決定会合や米国の経済指標などあり、市場の注目が集まります。
日本株に関しては、やはり5/1の日銀会合。ここでは政策金利を据え置くとの見方が強く、さすがに今の状況で利上げすることはないと思います。それより経済成長率見通しの引き下げが予想され、日本株にとってネガティブな材料になることを懸念してます。
米国はGDP速報値やISM製造業景況指数、雇用統計などの重要な経済指標が発表されます。結果が市場の方向性を左右するため、こちらも超重要です。
先週はテスラやグーグルの決算もあり、今週はメタやアマゾン、アップルなど続きます。ナスダックは強く続伸しており、この流れを継続してほしいですね。
では、明日もいい波乗っていきましょう!