【5/13相場まとめ】米中関税を抜けて米国株続伸。ナスダック4連騰、日経平均も4連騰。TOPIXは2009年以来の13連騰へ。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

引き続き上昇相場が続いていますね。日経平均4連騰、TOPIXは2009年以来の13連騰です。

米中貿易摩擦が無事に着地しそうで、お互いが痛み分けとなりました。これが好感されてマーケットは反発。

ただ、日本マーケットは値下がり銘柄の方が多く、やや買い疲れ感もありますね。

今日のマーケットを振り返りますが、今日もこちらの告知を。

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米中関税引き下げ合意で主要3指数が大幅上昇、ナスダックは4日続伸

昨日の米国株は続伸、引き続き上昇相場が続いています。

米中両政府が互いに課していた追加関税を大幅に引き下げることで合意。これで3指数とも大きく上昇し、S&P500+3.26%、ナスダック+4.35%、ダウ平均はなんと1,160ドルもあげました。ナスダックは4日続伸です。

トランプが12日に薬価を引き下げるための大統領令に署名したことで、収益悪化懸念から医療関連企業や医療保険会社などヘルスケア株が売られました。

つい一ヶ月前までは警戒感が高まり、ハイテク株が軒並み売られましたが、その時に強かったのがディフェンシブ銘柄です。

ジョンソンエンドジョンソンやコカ・コーラなどが上昇していましたが、ここ最近は資金シフトしており、ディフェンシブ銘柄の一角も売られています。

業種ごとで見ると、11業種のうち10業種が上昇。特に一般消費財・サービスが強く上げて、ハイテクもしっかりと。コミュニケーション・サービスと資本財・サービスなども続きました。公益事業が下落です。

特に強かったのはM7で、Amazon、meta、Teslaぶち上げ。一方でここまで強かったネットフリックスに利確売りが入りました。

マーケットがポジティブになったことを受け、ここまで強かったゴールドやシルバーなどのコモディティが売られました。原油は買われて上昇しています。

Amazonhは8%上昇しました。

中国売上が大きいアップルも、ここ最近の低空飛行から戻ってきました。昨日も6%上昇ですね。

半導体株も堅調で、SOX半導体も続伸。これも今日の日本マーケットの追い風になりましたね。

出遅れていたダウ平均もしっかり戻ってきて、いよいよ3月後半の水準まで到達しました。ハイテク株にも資金が戻ってリスクオンになっていますね。

そんな流れで今日の日本株もスタート。次は日本株を見ていきましょう。

日経平均は539円高、TOPIX13連騰!今夜は米CPIに注目。

今日の日経平均は前日比539円高の38,183円で取引を終えました。これで4日続伸。

米中関係がきれいに着地しそうで、さらに為替が円安へ進み、ドル円は148円台へ。TOPIXは+1.10%の2772、グロース250も+1.14%の696で引けました。

自動車や電機、機械など輸出関連銘柄を中心に買われて、日経平均は寄り付きから上昇スタートでした。

一時849円高の38,494円まで上昇しましたが、利益確定の売りや、本日夜の米CPIを前にやや失速。

医薬品や銀行株なども買われたものの、今日は値下がり銘柄の方が多かったですね。

気づけば米国や世界の景気後退懸念もどこかへ行って、今年2月の水準まで戻ってきました。

こちら日経平均のチャートですが、GW明けから続伸しています。

今日は33業種中、19業種が上昇。海運、医薬品、倉庫運輸が上昇しました。一方で下げたのは水産農林、建設、石油石炭でした。

個別株を見ても、東京エレクトロンやディスコなど主力半導体が活況でした。

決算が近い三井住友銀行やUFJ銀行などメガバンクも買われて、任天堂やリクルートも大きく買われました。

電線株のフジクラは重かったですが、古河電気は高騰。三井E&Sも連騰していますね。

向川の視点:米CPI発表を控え、今後の市場動向に注目

米中関税引き下げ合意を受け、日経平均は4日続伸となりましたが、今後の市場は今晩発表される4月の米CPIですね。今のところ予想上振れしており、インフレ加速ととられるかもしれません。

また、超長期国債が上がっていることは気になっています。日本の40年債は2015年以来の高値圏ですし、米30年債も5%に近づいています。

金利上昇局面でも株高の流れになっており、このトレンドも売りが焼かれて踏みあげられている側面もあると思うので、需給が落ち着いてきたらトレンド転換が近いかもしれないことも念頭に置いておきましょう。

では、明日もいい波乗っていきましょう!