
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週もお疲れさまでした。終わってみれば続伸で、引き続き上昇トレンド継続ですね。
1週間で見るとS&Pは5.2%上昇、ダウ平均は3.4%上昇、ナスダックは7%も高騰でした。
いよいよS&Pは6,000ポイントまで接近。最高値は6,147なので、近づいてきましたね。

【米国株】ハイテク株続伸。ダウ平均も200日線を上抜け。
関税ショックを底に相場は回復、ここまで主にハイテク主導で上昇が続いています。S&Pは週間で今年2番目の上げ幅になりました。
あれだけ売られまくっていた半導体も回復したのも良かったですし、日本の半導体にもいい影響を与えていると思っていて、引き続き期待したいところ。
そして、ナスダックとS&Pが続伸するのはわかるとして、出遅れていたダウが戻ってきたのもいい材料でした。昨日もダウ平均が後半にかけて上昇に転じ、300ドル超の上げ幅に。
200日移動平均線を再び上回ったので、これは来週以降もキープしてほしいところ。
昨日はミシガンの消費者信頼感が出たのですが、過去2番目の低水準に落ち込みました。
本来これはBADニュースですが、今の流れ的に米国の景気が不安視されているので、マーケットはそこまで悪く反応せず。逆に利下げの期待が進んだと思います。
関税はまだバタついてますが、少しずつ着地も見えてきました。加えて企業決算も終盤で、ここまで業績も好調。米国マーケットにあまり不安は見当たりません。
1つ気になるニュースとしたら、ムーディーズが米国の信用格付けを下げたことですね。

出典:日経新聞
最上位の「Aaa」から「Aa1」へ引き下げたという報道ですが、格付け会社のS&Pやフィッチは以前から格付けを下げていたので影響は小さかったです。Aa1でも優良なことは間違いないのでそこまで心配しておらず。
それよりも今週はトランプが中東で結んできた契約の方がぶっとんでいて、総額460兆円のディールを決めきましたね。どんでもない資金が世界中から米国に集まっています。

出典:日経新聞
ただ、気になるのが金利で、10年債利回りは4.48%、30年債利回りは4.94%と、止まらないです。そしてドル指数は週間ベースで2週連続の上昇に。
ただ、気になるのが金利で、10年債利回りは4.48%、30年債利回りは4.94%と、止まらないです。そしてドル指数は週間ベースで2週連続の上昇に。ドル円は一時146円まで上昇しました。
向川の視点:相場環境は悪くない。S&P6,000、日経平均38,000をキープできるか。
米中のバチバチも落ち着いて、関税も着地しそうな雰囲気で、決算も良かったのでリスクオンの相場が続いています。
来週はS&Pが6,000を超えれるか、日経平均が3万8000円台に回復できるかがポイント。どちらもチャートの形状は似ているものの、勢いがあるのはS&Pです。為替も円高圧力も強いため、上値を重くしています。需給面を見ると悪くないので期待したいですね。
来週は23日朝に発表される消費者物価指数に注目。米国は新築住宅販売件数に注目しています。
では、来週もいい波乗っていきましょう!