【5/24相場まとめ】トランプ関税3.0発動。次の標的な欧州へ。ドル安進行、米国株続落。

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

昨日の米国株は続落。週末要因、そして来週月曜が休みもあって下げましたね。

トランプ関税1.0がカナダ・メキシコで、2.0が中国でした。そして今回は欧州と、続々・トランプ劇場!ですね。面白くなってきました。

ザクっと相場を振り返りますが、その前に、昨日から始まったこちらのセミナー。

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あまり普段は表に出してない米国のあるデータを見ながら、明日からの相場展望を解説します。ここ最近はかなり稼ぎやすい相場でしたが、これからどうなるか。要チェックです。
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では、相場を振り返りましょう。

【米国株】小幅反落。財政赤字懸念と長期金利上昇が重荷に

昨日のマーケットは主要3指数が揃って小幅に反落。

日本と同じく、米国の財政赤字の悪化が懸念され、長期金利の上昇が相場の重荷になりました。

以前からポストしているように、金利高が止まりません。

ここまでかなり上昇が続き、3月上旬以来の高値まで到達していたこともあり、連休前で主力株やハイテク株には利益確定売りが入った形ですね。

ダウ平均は256ドル安の41,603ドル、S&P500は39ポイント安の5,802ポイント、ナスダック総合指数は188ポイント安の18,737ポイントで取引を終えました。

こちら直近1週間のダウ平均。ちょっと重かったですね。

昨日はトランプ関税の話がまた出てきました。EUからの輸入品に6月1日から50%の関税を課すことを表明。また、アップルに対しても25%以上の関税を課すことを表明しました。

特にアップルは3%安となり、他のハイテク株も軒並み下落しました。

一方でトランプが日本製鉄とUSスチールの提携を支持すると表明したことはポジティブでしたね。USスチールは21%高と急伸しています。

そしてドル安が止まりません。関税発言や米国の財政赤字拡大への懸念からドル安の流れが加速しており、ドル指数は年初来で7%超の下落です。

こちらは直近のドルインデックスのチャート。ヒューっと下落トレンドですね。

これに伴ってドル円は円高にふれており、ドル円チャートはこちら。

それにつられて日経先物も下落しています。

また、トランプが米国の原子力発電を増強する大統領令に署名したことから、関連株が強いです。

核燃料リサイクルを手掛けるオクロや、カーボンフリーエネルギー会社のコンステレーション・エナジーなど上昇しています。

向川の視点:続々・トランプ関税、日本は大丈夫か?

週末のマーケット、また色々と出てきましたね。

今回の標的は欧州です。そしてその欧州もバチバチモードで、またこないだの中国みたいにバトルがヒートアップしていくと、ちょっと相場はピリッとしますね。

ただ、昨日のダウ平均を見てみると、序盤で500ドルほど下がったものの、そのあとは下げ止まっています。

欧州とはバチバチモードでも、日本などアジアとは今のところいい流れで交渉しているようで、市場も冷静です。

米国の景気後退は全く考えてないですが、今週はここまでの利確売りってところが大きかったかと思いますね。

そして米国の債務についてですが、これもここ最近Xで論争しているように、基本的に自国通貨建て(米国だとドル、日本だと円)の国家が破綻することはありません。

もちろんトランプはバッサリと無駄遣いをやめさせており、加えて世界中から投資を呼び込み、すでに1,000兆円以上もの巨額マネーのディールに成功しています。

この辺りの詳しい見立てと、今後のビューを今回のイベントで解説しているので、見ておいてください。
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そして、日本の関税も協議が進んでいて、6月には日米首脳会談があるかもです。

ただ、トランプは明らかに石破総理と距離をとっており、「米国or中国」を迫ってくると思います。この関税の本質は”中国包囲網”ですからね。

そして今週は大きなイベントや経済指標がなかったものの、来週は月末週なのでいくつか出てきます。そのあとは6月相場がスタートですね。

では、来週もいい波乗っていきましょう!