テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今日のマーケットは売り優勢で、指数も下げましたね。米国株も重いなと。
月初はいつもこんな感じで、特に明日は雇用統計ですからね。今週出てきたデータを見る限り、ちょっとマーケットはピリッとするのもわかるよなと。
特に昨日は米サービス業の景気データが出ましたが下振れでした。雇用も弱め。トランプがFRBパウエルに切れるのもわかります。
明日金曜は21時から恒例の雇用統計LIVEです。では、今日のマーケットを振り返りましょう。
【米国株】方向感ない米国マーケット。今夜はブロードコム決算。
日経平均とダウ平均が同じようなチャートをしていますが、どっちも重めで、なかなかレンジを抜けれない展開です。
今週はビッグイベントが目白押しで、昨日はADP雇用統計も出ましたが弱め。さらにISMサービス業も下振れ。境目となる50も下回ったことで「米国経済、大丈夫？」となりました。
私もちょっとこれは想定外。ただ、直近1年のデータを見ると50割れしてるところもあり、単月だけでは判断できないところ。
ダウ平均は寄り付きから強かったですが、終盤にかけて売りが優勢に。引けでは91ドル安の42,427ドルで取引を終えました。
S&P500は前日と同じ5,970で引けて、ナスダックは61ポイント高の19,460で取引を終えました。
業種ごとで見ると11業種のうち6業種が上昇。コミュニケーション・サービスが強かったですね。弱かったのはエネルギーと公益事業でした。
景気後退リスクが相場に広がったので、景気敏感株を中心に売られたものの、長期金利が低下したことでハイテク株が買われました。
半導体株も強かったですし、エヌビディアも小幅上昇。ブロードコムも決算前ですが上昇。アナリストによる目標株価の引き上げによってMETAも上げました。ネットフリックスも続伸して過去最高値を更新ですね。
一方で予想外に下げたのがクラウドストライク。第1四半期決算でEPSが市場予想を上回ったものの、次のガイダンスが予想を下振れ。アナリストによる投資判断の引き下げもあって売られました。テスラも中国での車の販売不振から下落です。
各国との貿易協議も進んでいるようで、引き続き米国マーケットも材料待ちですね。
【日本株】米国株の重さから日経平均も反落。為替はやや円高へ。
さて、日本市場ですね。引き続きレンジ相場です。
週初めにこんなポストしましたが、テクニカル的にも、そしてファンダ的にも、あまり積極的に買い上げるタイミングじゃないんですよね。
今日のマーケットも朝から重く、反落してスタートしました。
米国の景気減速懸念からドル安・円高に振れて、昨日とは一転、輸出株が弱い流れになりました。
日経平均は後場に入ると再び下げ幅を拡大。その後は下げ渋りつつも、最終的には192円安の37,554円で引けました。売買代金は4兆2166億円で、3日連続で4兆円台をキープ。
雇用統計もひかえる中、利益確定の売りも重なって上値が重かったですね。ただ、値下がり銘柄は1,000に届かず、プライム市場の6割ほどの下落となったので、大きく崩れているわけではないです。
業種ごとで見ると、33業種中4業種だけ上昇。特に海運が急落していますね。他にも三菱重工や川崎重工など防衛株も売られ、キーエンスやリクルートも下げました。
トヨタも下げて、スズキも5日続落。中国のレアアースの輸出規制からスイフトの生産停止との材料が出たのが嫌気されましたね。
他にも主力だとパナソニック、サンリオ、第一三共なども売られています。住友ファーマや積水ハウスも大きく下落。
強かったのは半導体で、今日はアドバンテストが売買高トップ。レーザーテックや東京エレクトロンもいい流れでしたね。良品計画も止まらんです。
今日は値上がり銘柄が34％、値下がり銘柄は61％でした。
目先は今週内にあるであろう米中の電話会談、そして5回目の日米協議ですね。日本株も材料待ちです。
向川の視点：休むも相場
私は専業投資家なので、仕事＝マーケットを見ることです。
が、今みたいにだらっとする相場もよくあって、もちろんトレードしていますが、大きくポジションは変えてません。
今日は超短期のスイングで一部利食いして、他はそのままキープ。
休むも相場、という言葉もありますが、私たちはファンドマネージャーではないので、よくわからない相場の時は休んでいいのです。やりやすい時にトレードする、が鉄則ですからね。
SNSでも発信しているので、また見ておいてください。
日経平均は38,000円のレンジ、S＆Pは6,000のレンジ、それぞれ重要ラインを意識して、明日もいい波乗っていきましょう！
