【6/6相場まとめ】米国株反落。トランプvsイーロンマスク。週末の日本株は反発!

コラム

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今週の相場も終わりましたね。早すぎる・・。笑

最近は時間の感覚がおかしいんですよ。

今週はレンジで揉み合い相場になったので、そんなに大きくポジションも変わらずの相場でした。

昨日はトランプとイーロンマスクがバチバチになる事件がありましたし、まだしばらくこの話題は続きそうです。(ちょっとは二人の芝居じゃないかとも思っていますが)

そして、今日から日曜まで新しい動画を公開します。今回のテーマは「空売り」です。

日本も米国もどちらもマーケットの方向感がなく、下がることも考えられます。もし上がっていっても、どこかで必ず下落トレンドに転じるときもあります。

それでも慌てず、むしろその下落を利益に変えるためのヒントを解説しました。今週日曜24時まで見れます。

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では、今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】米国株反落!テスラ15%下落、トランプ激怒か?

昨日の米国株は反落。今夜の雇用統計も控えていること、そして新規の失業保険申請が予想に反して悪化。労働市場への警戒から弱い相場になりました。

トランプと習近平の電話会談はポジティブだったみたいで、ある程度は関税問題も着地が見えてそうです。しかし、次はイーロンマスクとのバトルが勃発しています。

世界一の権力を持つトランプvs世界一の富豪イーロンマスク。

トランプは減税と規制緩和によって経済成長が加速し、そしてイーロンマスクが率いていたDOGEによってブクブクに大きくなった米国債務がスリムになり、「経済成長&無駄遣いカット」によって米国経済はさらに強くなるビューを持っていました。

しかし、イーロンマスクはトランプ政権による減税によって政府のスリム化は遠のくと激怒。

Xにはトランプへの攻撃的なポストを投稿し、トランプもイーロンマスクの経営する企業と政府との契約を打ち切ることを示唆するなど、バチバチモードです。

もともと二人はどこかでこうなるとは以前から言われていましたが、早くもその時が到来しましたね。

これによって昨日はテスラが急落。直近1週間で20%ほど下落しました。

ただ、気になるのは、トランプ減税は今に始まったことではなく、2016年からの第一次政権から減税を打ち出しています。今回の大統領選挙でもそうです。

なので、今さら何を・・と思いましたし、財務長官のベッセントも米国債務は減少すると言っているように、そこまで何か新しいサプライズが起こったわけではないです。

でもなぜかイーロンマスクが激怒しているので、いまいち腑に落ちないなと。何か表に出てない情報があるのか、ちょうど習近平との米中会談もあるなかで、政治的な揺さぶりもあるのか。

などもちょっとは考えています。それくらい、「なんで今さらそこで?」というのが私の印象です。

テスラ以外のハイテク株も売られて、ナスダックは162ポイント安の19,298、S&P500は31ポイント安の5,939、ダウ平均は108ドル安の42,319ドルで取引を終えました。

業種ごとで見ると11業種のうち1業種だけ上昇。コミュニケーション・サービスが小幅にあげました。最も下げたのは一般消費財で、生活必需品も重かったですね。

そんなマーケットでもまだ上昇したのがセールスフォース、そしてゴールドマンサックス。マイクロソフトやIBMなどがわずかに上昇したくらいでした。エヌビディアやアップルなどは下落しています。

【日本株】日経平均反発。防衛、鉄鋼、建設など上昇。

今日の日経平均は35円高でスタート。

米中関税のポジティブな展開も相場を後押しして、さらにドル円が円安へ。少しずつ上げ幅を拡大して、前場は176円高で引けました。

後場からは週末要因で重い展開になりつつも、14時頃には200円高まで反発。最後は揉み合いになりましたが、いい地合いになりましたね。

売買代金は3兆6054億円だったので、久しぶりに4兆円割れ。プライム市場の値上がり銘柄は53%、値下がり銘柄は44%。日経平均は+0.50%の37,741円で引けました。TOPIXも+0.47%の2,769、グロース250は-2.09%の745で引けました。

値上がり寄与トップはアドバンテストで、他にもUFJ銀行や三井住友銀行などメガバンクも強かったです。主力を見ると、ソニー、任天堂、ファストリ、メルカリなどが上昇。

川崎重工や三菱重工など防衛株も続伸ですね。半導体は強い銘柄もあるものの、レーザーテックやディスコなどは軟調です。

今月中旬に開催予定のG7までは、関税協議がはっきり進まなそうで、今みたいなふわっとした流れが続きそうな気配です。

今日は週末ということもあって、積極的な売買は見られず。今日は値上がり銘柄が860を超えて、過半数を占めたので、良しとしましょう。

日経平均は長期の移動平均線が密集しており、大きな動きが取れずにいます。いずれ上か下かには抜けてくるのですが、今はそのタイミング待ちってところですね。

こちらは今週の日経平均ですが2週ぶりに小さく反落。37,000円ー38,000円のレンジから抜けれずにいますが、TOPIXも安定して動いているので、相場環境は悪くないです。

来週の相場もいい波乗っていきましょう!

【向川の視点】今夜の雇用統計、どうなる

月初はいつも雇用統計を見なければ始まりません。

4日に発表されたADP雇用者数は弱かったですが、今夜はどうなるか。今の流れから考えて、米国の景気後退懸念が根強いため、もし弱い数字が出てきたら、マーケットは揺れそうです。

つまりBADニュースはBADニュースになるということで、尚のこと今夜のデータは大事ですね。

21時から雇用統計ライブをするので、時間ある方はこちらからどうぞ。

ではまた!