From:編集部 小早川
アノマリーとは、「科学的な根拠がないが、何故かそのように動くことが多いこと」をいいます。
実際に株式相場においても、月ごとに明確なアノマリーがあるのを皆さんはご存知でしょうか?
そこで今回は、きたるべき4月の株式アノマリーについて紹介をします。
わかりやすく紹介をしますので参考にしてください。
4月は株価が上昇しやすい!
4月相場は3月相場以上に好調な月として知られています。
日本株も米国株もここから一段と上昇する可能性が高いです。
まず4月相場は1年のうち2番目に強い月として知られていて、米国株の1950年以降の73年間を振り返ると、4月相場が上昇した年は52回、下落した年は21回と71%の高確率で上昇してきました。
また月間平均騰落率は+1.5%とこれは1年で2番目に強い数字になります。
ちなみに月間平均騰落率が最も低い月は9月で最も高い月は11月ですから株式相場は11月から4月末までの6か月間は強含む傾向にあります。
一方、反対に5月から10月末までの6ヶ月間は弱含む傾向があります。
例えば、1万ドルを元手にダウ平均を11月に買っ
て4月末に売るというトレードを1950年から2021年末までの72年間にわたって繰り返した場合、当初の1万ドルは114万2837ドルと114倍にもなっ
たそうです。
しかし5月に買って10月末に売るというトレードを同じ期間繰り返した場合、当初の1万ドルは13422ドルと34%しか増えませんでした。
これはほとんどの上昇が11月から4月末に集中している一方で、ほとんどの下落は5月から10月末に集中していることを意味します。
投資家は11月から4月末にかけて株を買い増した方が確率的に儲かりやすいようです。
反対にこの期間に株を売るということは確率的に不利だといえます。
ちなみにウォール街には「セルインメイ」5月に売れという相場の格言がありますが、この言葉の続きにはセントレジャーデーまで帰ってくるなとあります,
このセントレジャーデーというのはイギリス競馬のクラシック三冠および牝馬クラシック三冠の最終戦のセントレジャーステークスの開催日のことで、毎年9月中旬に開催されています。
それまでは株を買う必要がないというわけです。
このように過去のアノマリーを踏まえると投資家は11月から4月末にかけては大胆に、5月から10月末にかけては慎重になった方がいいということが分かります。
とりわけ信用不安への懸念が和らぎ始めたこと、そして利上げの打ち止めになったことを考えると株式市場はここから一段と上昇する可能性が高いです。
実際過去4回の景気後退直前を振り返ると2000年のドットコムバブルを除く3回は利上げの打ち止めと同時に株高が加速しました。
アノマリー投資が有効な理由
最近、アノマリー投資が非常に注目を集めていますが、主な理由は3つです。
- アノマリーに従うだけなので、投資初心者でもやりやすい
- 過去の実績があるので、信じて投資をしやすい
- アノマリーに関する多くの情報があるので、安心感がある
アノマリー投資のメリットについてわかりやすく説明をします。
アノマリーに従うだけなので、投資初心者でもやりやすい
アロマリー投資は、アノマリーに従うだけなので、投資初心者でもやりやすいのはメリットです。
複雑な経済や金融の知識なく、投資初心者でも取り組めるのはアノマリー投資の大きなメリットでしょう。
過去の実績があるので、信じて投資をしやすい
アノマリー投資は過去の実績が50年以上あります。
仮にうまくいかなくても、過去の実績があるので、信じて保有しやすいのはメリットではないでしょうか?
どうしても実績がなかったり、少ない実績だと、信じて投資を行い続けるのは難しいです。
その点、アノマリー投資に関しては、過去の実績が50年以上あるので、信じて投資をしやすいのはメリットになるでしょう。
アノマリーに関する多くの情報があるので、安心感がある
最近、アノマリー投資が注目をされているので、インターネットや、書籍、YouTubeなど様々なところでアロマについての情報を得ることができます。
常に最新のアノマリーに関する情報が手に入るのも投資をする上で、大きな安心感につながるでしょう。
アノマリー投資の主な注意点
アノマリー投資の主な注意点は、ズバリ、「その年がアノマリー通り行くかわからない」といったことです。
確かに確立上は高いのかもしれませんが、必ずその年がアノマリー通り動くとは限りません。アノマリーを過度に信じるのではなく、臨機応変に投資を行う必要があるのは注意点でしょう。
日本株は4月の外国人アノマリー買いに期待
多くの機関投資家は3月が決算のため、3月はなかなか動きづらい特徴があります。また、利益を確定するために売りに走る機関投資家も多いはずです。
一方、4月に関しては決算が一段落し、投資にお金が儲けやすい月ではあります。
特に2024年日本株に関しては、世界の中でも上昇率が極めて高く、今後さらに上昇する余地があるといわれています。
今年の日本株に関しては、4月の外国人アノマリー買いがおおいに期待できるのではないでしょうか。
アノマリーを大事だが、株式投資は長期保有が第一
アノマリーを重視して株式売買を行う事は決して悪くありません。
しかし、株式投資の王道はやはり長期保有です。長期で上昇を見込める有望な株式に投資をすることによって配当を長期で受け取れます。大きな利益が望めます。
アノマリーに頼って投資するのも大事ですが、基本長期投資で株式を保有するのを王道だと理解する方が良いでしょう。
まとめ
今回は4月の株式アノマリーについて説明をしました。
4月は1年で株式が上昇しやすい月です。これから株式投資を行う方にとって非常に良い情報ではないでしょうか。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、4月相場に勝っていただければ幸いです。