【7/11相場まとめ】米国株続伸でS&P最高値を更新。日経平均は週間で241円安へ。決算シーズン開始。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今週の相場が終わりました。日経平均は週間でマイナスへ、米国株は続伸するなど、日米でくっきりと明暗が分かれています。

そして決算シーズンもいよいよスタート。さっそく小売から出てきており、米国は来週から金融からスタートですね。そして参議院選挙を週末に控えるなか、引き続き方向感のない地合いになりそうな気配です。

政治と経済は密接に絡んでおり、それは米国マーケットを見ても明らかで、バイデンからトランプになってからガラッと流れが変わったように、日本も自民党が勝つのか負けるのかで流れが変わります。

そのあたりをふまえて、まずは今日のマーケットを振り返りましょう。

そして!今日から新ビデオ公開です。今回ははじめての「対談動画」です。

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【米国株】3指数続伸!ハイテク株が相場をけん引

昨日の米国株もいい流れになりました。

ダウ平均は30ドル安と下落スタートでしたが、すぐに反転上昇へ。その後は大きく崩れることなく堅調に伸びました。

昨日はダウ採用銘柄ではないですが、デルタ航空が先陣をきって決算を発表。これが市場予想を上回る決算となり、マーケットもリスクオンとなりました。結局ダウ平均は192ドル高の44,650ドル引けています。

ハイテク株が強かったことからナスダックも続伸。これで3日連続となり19ポイント高の20,630で引けました。S&P500は17ポイント高の6,280と続伸。ともに最高値を更新しています。

昨日は11業種のうち9業種が上昇。特に強かったのは一般消費財でしたね。

個別株を見ると、まずはアメックス。目標株価の引き上げによって買いが集まり2%以上上昇。マクドナルドも投資判断の引き上げから買われています。

来週から決算がはじまる金融株からはゴールドマン・サックス、そしてJPモルガンも堅調。他にキャタピラーやナイキなどがダウ採用銘柄の中では堅調でした。一方でウォルマートやベライゾン、ユナイテッドヘルスなどは売られています。

ハイテクはテスラが戻ったのと、エヌビディアやGoogleが堅調でした。マイクロソフトやMETAは下落しています。

テスラはカリフォルニア州やアリゾナ州でロボタクシーの拡大計画が期待されて約5%上昇しています。イーロンマスクの新しいチャレンジに期待ですね。

テスラはカリフォルニア州やアリゾナ州でロボタクシーの拡大計画が期待されて約5%上昇しています。イーロンマスクの新しいチャレンジに期待ですね。

【日本株】日経平均は続落。ファストリ急落で指数を押し下げ。

では次に日本株です。

ハイテク株が堅調だったことから、日経平均は240円高の39,886円で寄り付きました。しかし、買い一巡後は上げ幅を急速に縮小、マイナス圏に転落しました。

その後も荒い値動きとなり、前日終値である39,650円前後でもみ合いに。昨日決算を発表したファストリが急落し、日経平均を大きく押し下げました。

後場も流れは変わらず、大引けにかけて売りが加速、最終的には76円安の39,569円で引けました。今日の日経平均はこちら。

ただ、今日はTOPIXはプラスとなっており、特に今日は金融株がよかったですね。グロース250は6日ぶりに反落となりました。

引き続きトランプ政権の関税が警戒される中、冒頭でも書いたように来週は参院選挙です。そして決算と、先がよめない展開が続きます。週末要因もあったので買いは続きませんでした。

今日は売買代金は4兆5653億円。業種別では電気ガス、非鉄金属、サービス業などが下落。一方で海運、鉄鋼、パルプ・紙などが上昇。プライム市場の値上がり銘柄は70%、値下がり銘柄は25%。

個別株を見ると、今日はやはりファストリ。営業利益が前年同期比12.2%増の4,509億円で、この期間としては最高益ですが、関税による先行きの不透明さで売られました。

他には今日も防衛株が売られており、三菱重工や川崎重工など重い展開。フジクラやサンリオなど売買高の多い人気銘柄も重い展開です。

他にはリクルート、ソフトバンクG、ソニー、LINEヤフー、富士通なども下落。U-NEXTは3-5月期の業績が下振れで急落しています。

今日強かったのは銀行株で、三菱UFJや三井住友、他にも地銀株も上げています。半導体だとディスコやレーザーテックなどもしっかりと。任天堂やトヨタ、アドバンテストなども底堅いです。

日経平均は週間で0.6%安へ。最後にファストリの下落が響きましたね。しかし、日経平均は4万円の壁が厚いです。今日も序盤から上昇して、4万円まであとちょっとまで接近するも失速。心理的なカベは思っているより高いです。

目先は関税で、日本へは25%となっていますが、ここ数日で石破さんが反トランプを明確に打ち出し、つまりは新中国を宣言しているようなもので、米国サイドからみるとあまりよろしくありません。

そして財務長官ベッセントが来日するようで、南アフリカで開催のG20会合をキャンセルして来日するみたいです。トランプはカナダへの関税引き上げも表明するなど、まだ関税問題でバタバタする相場は続きそうですね。

日本も米国も来週からは決算にも注目。特に米国は大手金融株が続々と出てくるため注目です。

では来週もいい波乗っていきましょう!