【7/16相場まとめ】日経平均は小幅下落。米半導体は堅調。円安止まらずドル148円台へ。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今日のマーケットも重い流れで、日経平均は小幅下落、米国株もまちまち。今見ておくべきは金利。どちらも上昇が止まらずマーケットを重くしています。

ぶち上げが止まらないのは為替も同じで、ドル円はいよいよ148円台へ節目の150円も視野に入りつつありますね。

さて、そんなマーケットですが、今夜もLIVE放送です。決算、関税、選挙などありますが、チャートの向こう側を考察しましょう。21時からスタートです!
→LIVEはこちらからどうぞ!

【米国株】ハイテク株上昇も相場はまちまち。半導体株続伸。

昨日の米国株は方向感ない展開で、ナスダックは上昇したものの、ダウとS&Pは下落しました。

寄付きから関税リスクから下落へ。ダウ平均とS&Pは下げ幅を拡大。年内の利下げ期待が後退しており、さらに金利高の流れから重かったですね。ダウは最終的に436ドル安の44,023で引けています。

S&P500は26ドル高で寄り付いたものの、徐々に売り優勢となり、引けにかけてさらに売りが加速。最後は24ポイント安の6,243で引けました。

ナスダックは半導体のエヌビディアが上昇。これは昨日出た材料が好感されたからだと思いますが、他にもバイオ株も上昇して37ポイント高の20,677ポイントと最高値を更新。

また、昨日は米国のCPIが出ました。前月比0.3%の上昇となり、予想通りの結果に。前年比では2.7%の上昇でした。毎月このデータも見ていますが、いまは関税が警戒されてインフレ懸念が残っています。でももう米国のインフレは終わりですね。

業種ごとで見ると、11業種のうちハイテクだけ上昇。他は下落しており、特に素材、ヘルスケア、金融が弱かったですね。

エヌビディアは連日の上昇となり、最高値を更新しています。他にはアマゾン、アップル、マイクロソフトなども小幅に上昇。アリババやバイドゥなど中国株も堅調でした。

エヌビディア以外の半導体も強かったですが、TSMCやASML、AMD、ARMなども伸びています。ASMLは決算が出ましたが、内容もよかったですね。しかし今日の場中で出たにも関わらず、あまりマーケットには影響がありませんでした。むしろ国内の半導体は弱かったですね。

昨日は下げた銘柄の方が多くて、アメックスやユナイテッドヘルスが3%ほど下落。ゴールドマンサックスなど金融株も弱かったです。

そして、米金融大手の決算が出始めました。ウェルズ・ファーゴは通期の業績見通しが下振れとなり5%下落。ブラックロックも下げています。JPモルガンはEPSが予想を上振れました。ただ決算前に金融株が強かったことから、事実売りに押された形ですね。

ハイテク頼みの相場となり、ナスダックは強かったですが全体としては重い流れです。米長期金利の上昇からドル高円安が続いているため、シートベルト締めて安全運転でいきましょう。

【日本株】日経平均は小幅反落。ドル円は148円台へ

米国ハイテク株が強かった流れから日経平均は続伸して取引スタート。

しかし、その後はすぐに失速し、反発する場面もあったものの方向感に欠ける展開でした。

後場からはやや買い直しも見られて、上げ幅を広げると一時39,990円まで上昇。しかし4万円の壁は厚く、大引けにかけて再度失速。

こちらも週末にひかえる選挙、そして金利高の流れから上値が重かったですね。スイングトレーダーはやりづらい相場が続きます。

日経平均は14円安の39,663円で大引けとなりました。TOPIXも6ポイント安の2,819、グロース250は4日ぶりに反発しています。

今日の売買代金は4兆3945億円。業種別では不動産、パルプ紙、証券先物が下落しています。強かったのはその他製品、情報通信、食料品など。プライム市場の値上がり銘柄は34%、値下がり銘柄は61%。

いま見ておくべきは金利ですが、今日は超長期債を中心に買いが入りました。週末の参院選で与党が過半数を割れば、財政拡大を主張する野党の存在感が強まります。

その懸念から連日で金利が上昇し、昨日時点では長期金利が約17年ぶりの高水準に。30年債利回りは過去最高まで到達。10年債は1.6%手前まで上昇しています。

今日は値下がり銘柄が1,000を超えて、全体の6割に。

個別株を見ると、まず半導体ですがレーザーテックが5%下落。ディスコ、ローツェ、ローム、TOWA、ソシオネクストなども下落しています。ASML決算の期待がちょっと外れたことも影響したかもですね。

しかし東京エレクトロンやアドバンテストは買われており、日経平均を支えました。高値で売られていた良品計画は反発。電線株のフジクラも堅調、東宝が急騰しています。

UFJや三井住友などメガバンクも軟調。サンリオ、リクルート、第一英名、ファストリなども弱いです。

また、今日は串カツ田中がぶち上げ。一時20%ほど上昇するなど年初来高値を更新。純利益が前年同期比2.2倍とのことで、業績好調から買われました。

円安が進行していることから買いが先行するも、上値を押さえつけられている印象の相場。もみ合い期間が長くなっており、日本株もやや息切れ感も漂っていますね。

引き続き注目は決算で、今夜もゴールドマン・サックスやバンクオブアメリカ、モルガン・スタンレー、そしてジョンソンエンドジョンソンの決算も今夜出てきます。

また詳しい市況解説は今夜のLIVEで。21時からYouTubeに集合ください。では明日もいい波乗っていきましょう!