【7/29相場まとめ】日経平均3日続落。半導体株が重い。米国株も高値で揉み合い。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今週は重要イベントが続くことから重い展開が予想され、先週がかなり高騰したことからその反動で上値が重い展開が続いています。日経平均3日続落、米国株もダウが下落。

日銀会合にFOMCも控えている中で、積極的な買いあげが見られず。ハイテク株は決算への期待から買われている銘柄もちらほらと。国内の半導体は重めですな。

では今日のマーケットを見ていきますが、1つ予告を。明日から新しいビデオを公開します。無料で見れるのですが、ここ最近の日経平均の上昇の裏側の視点から解説します。またこちらも見ておいてください。

では、マーケットを振り返りましょう。

【米国株】3指数まちまち。ダウ下落もハイテク底堅い。

米国マーケットも引き続きトランプ関税に振り回されてますが、直近の報道からもわかるように、対欧州、対中国と、それぞれ少しずつ進展はあるようです。

ダウ平均は45ドル高の44,946ドルで寄り付き、小幅に上昇して相場が始まりました。ダウも最高値に接近中ですが、抜けてこれるか期待のかかる相場です。

が、明日から本格化する主要ハイテク株の決算や、FOMCを前に流れは失速。そのまま下落に転じます。

前半の相場は底堅かったものの、後半相場からは上値が重くなり、最終的には64ドル安の44,837ドルで引けています。

一方で半導体株が買われており、エヌビディア筆頭に上昇。これによってナスダックが強く推移。ナスダックは70ポイント高の21,178ポイントで4日続伸。S&P500は1ポイント高と6,389ポイントとなり、こちらは6日続伸となりました。

S&P、ナスダック、どちらも最高値を更新しています。昨日はおもな指標の発表はなかったですね。

業種ごとで見ると、11業種のうち3業種が上昇。原油が反発したことでエネルギー株が上昇。他にはハイテクや一般消費財が上げています。8業種が下落しており、不動産、素材、公益が下落しています。

個別株を見ると、やはり半導体株。AMDやエヌビディア、ブロードコム、ASMLなどが底堅い展開になりました。

韓国サムスン電子と半導体の新たな契約を発表したテスラも続伸。ただ、シスコシステムズが投資判断引き下げから下落しています。

ちょっと前まで強かった仮想通貨株が軟調で、ビットコインが高値で揉み合いになっていることもあって重い展開です。また、今ちょうど対中国との関税交渉が進んでいますが、中国株も昨日は売られました。

米国も重要な決算が出てきます。特にハイテク株の決算は注目で、今日はボーイング、メルク、シスコ、スターバックス、ペイパルなど出てきますね。盛り上がってまいりました。

【日本株】日経平均は3日続落。値下がり銘柄が約1,000社に。

次に日本株も見ていきます。今日も重い展開でした。

今日の日経平均は230円安で寄り付きました。米国は半導体が強かったものの、国内の半導体はしっぽり。昨日はアドバンテストが下げましたが、今日はレーザーテックが大きく急落。

半導体株が重くなると日経平均も重くなりやすく、指数を押し下げました。

後場に入っても流れは変わらずで、終盤に向けて下げ幅を拡大。直近に控える日米の中銀会合も警戒で、後場は様子見ムードでしたね。

日経平均は直近の2日で800円ほど下落していたので、押し目買いも見られましたが、利食い売りの方が強かったです。半導体だけでなく自動車株も弱く、証券や機械、精密機器なども売られています。

先週に史上最高値を更新したTOPIXも上昇一服。グロース250指数が6日ぶりに反落しています。

今日の売買代金は4兆90億円。輸送用機器、証券商品、機械などが下落。鉱業、石油石炭、サービスが上昇。プライム市場の値上がり銘柄は36%、値下がり銘柄は59%。

個別株を見ると、東京エレクトロン、ソフトバンクG、アドバンテスト、TDKなど主力が下落。レーザーテックやディスコなど半導体が重め。三菱重工など防衛や造船も重い展開ですね。

下方修正を嫌気されたさくらインターネットは大幅下落。ヤクルトも決算でコケて急落です。

野村総合研究所は8%上昇。純利益が急増するなど業績好調から買われました。清水建設も年初来高値を更新。こちらも業績好調で、純利益が前年同期と比べて4.6倍に。

他には大塚HDやアステラス製薬など医薬品セクターもいい流れ。サンリオや良品計画など人気株も今日は反発しています。野村マイクロやバンナムHDなどもしっかりと。

今日の相場を振り返ると、先週までの急騰の巻き戻しの相場です。2日で2,000円も上げたので、重要イベントを前に利食いに傾いています。

しかし一方で、この3日で1,100円ほど下げているので、上に下に動く相場です。これはトレーダー的には面白い相場ですね。レンジでウロウロされるよりはいいでしょう。

次の目玉はFOMCで、ここでパウエル議長が何を言ってくるか。そのあとは日銀会合ですが、植田総裁が何を言ってくるか。

トランプ関税の着地が見えない中で、さすがに利上げすることはないと思いますが、足元の物価上昇は進んでいるので、日銀がどんな判断をするか見ものです。

国内も決算が続き、日産やオリエンタルランド、富士通や日本航空などの決算が出てきますね。

では、明日もいい波乗っていきましょう!