
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
9月相場もいよいよ大詰めですね。今日は週末ということもあって重くなりました。米国株も続落していますね。為替が円安へ進んでおり、いよいよドル円は150円の世界が見えてきました。
来週末は総裁選挙ですし、今日はその大本命である小泉さんに”ステマ疑惑”が出てきて、本人もそれを認めたようです。どこからのリークかわかりませんが、水面下ではバチバチしていますね。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】米国は3指数とも下落。AI・ハイテク株が重しに。
昨日の米国株は3指数がそれぞれ反落しました。
出てくる経済データが強く、これはこれでポジティブなわけですが、ここまで相場が上昇していたのは利下げ期待からです。しかしここまで経済データが強いと利下げペースも鈍化するのでは?という見立ても出てきて、これによって相場が重くなりました。
ダウ平均は23ドル安の46,097ドルで寄り付き、序盤から重い立ち上がりでしたが底堅い展開でした。ただ、相場の後半からは売りが加速し、最終的には173ドル安の45,947ドルで引けました。
ハイテク株が弱かったことからS&P500は33ポイント安の6,604、ナスダックは113ポイント安の22,384で3日続落となりました。
昨日は11業種のうち2業種が上昇。エネルギーが上昇した半面、9業種が下落しており、ヘルスケア、素材、一般消費財などが弱かったですね。

個別株を見てもメタ、テスラ、アマゾンなどが下落し、セールスフォースやマイクロンテクノロジーなども下落。iPhoneの売れ行き好調からアップルが逆行高になり、エヌビディアも小幅高に。インテルは続伸しています。アナリストのネガティブ材料からオラクルは5%ほど下げました。
月末になって米国株はややブレーキ。日本株も週末要因から重くなることも想定されますが、今日は配当権利取りの動きも想定されます。では次に日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は4日ぶり反落!TOPIXは続伸へ。
米国株が弱かったことから今日の日経平均も売り優勢でスタート。
寄り付きから半導体株が売られたものの、為替が円安に進んだこともあって下支えに。加えて、配当買いもみられて少しずつ下げ幅を縮めていきました。
その後は反発し、お昼前にかけて日経平均は再び上昇。お昼をはさんで後場に入ってからはまた売りが優勢となりました。
週末要因に加えて今夜は米国の重要なインフレデータも出るのと、日経平均は前日まで3営業日連続で最高値を更新したこともあり、過熱感から利確売りに押されたかたちになりました。
しかし、TOPIXはプラス圏で動いており、銀行や不動産、食品、建設などバリュー株が買われたことでTOPIXは4日続伸となりました。
トランプが「特許取得済みの医薬品に100%の関税を課す」と発言したことで医薬品は売られました。

今日の売買代金は6兆2067億円。不動産業、鉱業、証券先物などが上昇し、非鉄金属や医薬品、電気機器などが下落しています。プライム市場の値上がり銘柄は74%、値下がり銘柄は23%となりました。
個別ではソフトバンクグループや東京エレクトロン、ディスコなどが下落。フジクラや古河電気、JX金属なども売られました。中外製薬や第一三共も弱いですね。
今日強かったのは三井住友やUFJ銀行などの金融株、そしてトヨタやダイキン工業、デンソーなどの自動車関連株も堅調でした。
こうして見てみると、日経平均は下げましたが、プライム市場の7割が上昇しているので、引き続き強い相場が続いています。
来週からは10月相場。月初の重要ウィークで、週末には雇用統計もあります。そして来週末は総裁選挙、次の総理大臣が決まります。小泉総理か、はたまた高市総理か。どちらかに決まると思いますが、その結果が年末相場にも影響が出るため、要注目ですね。
では来週もいい波乗っていきましょう!