
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
昨日のぶち上げ相場から今日はちょっと鈍化した相場になりました。日経平均は小幅に上げるも陰線に。昨日に続いて売買高は膨らんでおり、6兆円後半へ。
目先大きな経済イベントがないなか、米国も主力が過熱感から売られました。ダウ平均も7日ぶりに下落ですね。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】主力株が下げるもS&Pとナスダックは続伸へ
昨日の米国株は消費関連株など下落へ。
OPENAIとの大型契約を発表したAMDが23%ぶち上げるなど、他の半導体も押し上げたのはよかったです。半導体株は堅調ですね。
ダウ平均は17ドル高の46,776ドルで寄り付きました。ここまでかなり高騰しており、昨日は利益確定に売りが重なりました。序盤から崩れたダウでしたが、後半からは回復。最終的には63ドル安の46,694ドルで引けましたが、7日ぶりの下落となりました。

半導体が強かったことからハイテク株を中心に買われ、ナスダックは161ポイント高の22,941まで上昇。いよいよ23,000の世界が見えてきました。S&P500も24ポイント高の6,740へ。これで7日連騰となり、どちらも最高値を更新しています。
昨日は11業種のうち7業種が上昇。一般消費財がもっとも上げたセクターになりました。その反対に公益や不動産が下落しています。
ハイテク株で買われたのはマイクロソフト、パランティアにテスラ。他にはARMやセールスフォースなども堅調でした。テスラは新製品発表期待から買われています。
米国株はダウ平均が下落したものの、ハイテク株が相場をけん引。朝の段階で日経先物も上昇しており、いい流れでマーケットが始まりそうな気配でした。では日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は小幅続伸!連日の最高値更新へ
今日の日経平均も買い優勢でスタートとなり、序盤から上昇して始まりました。
米国ハイテク株の上昇や、高市総理の期待感から買われましたが、10時前頃には下落して勢いが失速。その後は前場引けまでもみ合いになりました。
後場に入っても流れは変わらずで、早々に下落の流れが加速し、引けにかけてもさらに売られていきました。半導体株など日経平均への影響度が大きい銘柄が売られたことも、上値が重くなった要因になりました。
今日はマイナスで終わるかと思いきや、引け前に大口の買いがあったことでギリギリでプラスに。最終的には6円高の47,950円で大引けとなりました。

今日の売買代金は6兆6084億円。業種別では鉄鋼、空運業、ゴムなどが上昇。その他金融、小売、保険などが下落しました。プライム市場の値上がり銘柄は49%、値下がり銘柄は46%となりました。
売買代金トップはアドバンテストで、ソフトバンクGやフジクラなど注目株は今日も堅調でした。IHIは強かったものの三菱重工や川崎重工は下落。半導体もディスコやレーザーテックは売られて、高騰していたJX金属もガタっと下げました。
他には東京電力、パナソニック、第一三共なども上昇しました。その一方でNEC、安川電機、三越伊勢丹、ZOZO、ソシオネクストなどが下落しています。
マーケットは引き続き円安、そしてハイテク株高の流れが続いており、昨日の急騰もものともせず今日も底堅い相場でした。海外投資家のマネーも強く、相場は引き続き高市相場ですね。今日も大きなイベントはないですが、週末は雇用統計です。
では、明日もいい波乗っていきましょう!