【12/1相場まとめ】12月相場は下落スタート。日経平均5日ぶり反落。利上げ観測が進む。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

今日から12月相場が始まりましたが、さっそく下落スタートとなりました。週末の米国株は堅調で、こちらはいい流れでしたが、今日は日銀・植田総裁のタカ発言でガタッと下げましたね。

12月は日米ともに今年最後の会合があります。米国は利下げがあるのか?日本は利上げがあるのか?今年最後のハイライトとなりますね。

では、今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】週末の米国株をザクっと振り返り

週末の米国株は続伸しました。

半休となった相場でしたが、追加利下げ観測の期待から買いが優勢に。ダウ平均は55ドル高の47,482ドルで寄り付き、中盤にかけてもさらに買い上がりました。

ちょうどブラックフライデーも開催していて、小売株も強い流れになり、終日買いが続く相場になりました。ダウは最終的には289ドル高の47,716ドルで取引を終えています。

S&P500は36ポイント高の6,849、ナスダックは150ポイント高の23,365まで上昇しました。

11業種のうち10業種が上昇し、エネルギーが最も上昇。ヘルスケアのみ下落しました。強かったのはハイテクで、インテルが10%上昇、Amazonやアップルなども上昇。小売のターゲットも上昇しています。下げたのはエヌビディアやオラクル。メタやネットフリックスも上昇しています。

日本株は今朝の時点では底堅い動きで、5万円台をキープしていましたが、今日の注目は日銀植田総裁の会見でした。では次に日本株を見ていきましょう。

【日本株】日経平均は5万円割れへ。金利高で警戒感が高まる。

週末の米国が強かったことから今日の日本株も期待感がありましたが、寄り付きは64円高と小幅に上昇してスタートしました。

しかし、早々に失速すると、そのままお昼まで一直線で下落。売りが優勢となりました。そして植田総裁の発言があり、金利がさらに上昇。これがマーケットを重くしましたね。

後場に入ってから少し下落が弱まりましたが、それでも日経平均は5万円を割れました。引けにかけてもさらに下落し、最終的には950円安の49,303円で5日ぶりの下落となりました。

今日の売買代金は5兆3835億円。今日は電気ガス、鉱業、不動産などが下落し、銀行や石油石炭だけが上昇しました。プライム市場の値上がり銘柄は18%、値下がり銘柄は78%でした。

ハイテク関連が大きく下落しており、ソフトバンクGやフジクラ、アドバンテスト、ディスコなどが急落。日立や東京電力、三井E&Sなども弱いですね。KDDI、TDK、第一三共、ダイキンなども下落しています。

今日のマーケットでも強かったのは銀行株。UFJなどメガバンクも強く、地銀株も堅調でしたね。他にも村田製作所、ニコン、セコムなどはしっかりと。トリケミカル研究所は業績好調から18%高騰しました。

植田総裁の発言で長期金利が1.8%後半まで上昇しています。金利高の局面はマーケットは警戒で、重荷となっています。引き続き金利の動きを注視ですね。

そして今週は月初の重要ウィーク。週末の雇用統計はないですが、他の重要なデータが出てきます。この辺りも注目ですね。また水曜夜はライブするので、ご参加ください。

では、明日もいい波乗っていきましょう!