【12/2相場まとめ】日経平均は小幅反発も値下がり銘柄が多め。米国株は6日ぶり反落。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

12月相場は重い立ち上がりとなりました。昨日の米国株は反落、今日の日本市場も方向感がなく、指数はややあげましたが値下がり銘柄が6割ほど。はっきりしない相場ですね。

警戒されている金利高はちょっとブレーキで、これは良かったですね。でもまだ安心はできず。

では、今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】利確売りに押されて6日ぶり反落

昨日の米国株は反落となりました。先週から5連騰しており、今週は月初の重要ウィークで経済指標も出てくるため、利益確定の売りが優勢になりましたね。米長期金利の上昇もブレーキになりました。

ダウ平均は135ドル安の47,580ドルで寄り付き、早々に上昇しましたが、次第に売りが加速。そのまま中盤までレンジなりました。その後、後半にかけて下げ幅を拡大。最終的には427ドル安の47,289ドルで反落して引けています。

S&P500は36ポイント安の6,812、ナスダックは89ポイント安の23,275で引けました。どちらも下落でしたね。

昨日は11業種のうち3業種が上昇。エネルギーが最も上昇して、ハイテクと一般消費財が小幅に上昇。下げたのは公益、資本財など。

引き続きビットコインが下落中で、コインベースやストラテジーなど関連株が下げました。ここのところ防衛株も下落しており、ロッキードマーチンなど関連株も続落しています。エヌビディアやアップルなど一部のハイテク株は堅調。グーグルが下がってブロードコムも下げましたが、AMDやNetflixなどは上昇しています。

また、エヌビディアがシノプシスとの提携を発表、同社株は5%ほど上昇しました。

今日の夕方、トランプ大統領が重要な発表があること表明。次期FRB議長のことだと思いますが、いよいよ”ネクストパウエル”が決まりそうですね。

では、次に日本市場も見ていきましょう。

【日本株】日経平均反発も値下がり銘柄が多い。

今日の日経平均は序盤からレンジで、方向感ない立ち上がりとなりました。

前日に急落した反動からショートカバーで上げたものの、上昇は長く続かず。ここのところ為替が円高にふれていましたが、円安方向へ。しかし、これを好感して買いはあまり入らずでした。

日銀の利上げ観測から銀行や保険などの金融株堅調で、これがTOPIXを支えましたね。しかし今日は値下がりが1,000を超えるなど上値は重いです。小型株はもっと重く、グロース250は今日も続落へ。

後場に入ってからも日経平均は下落し、引けにかけても売られました。米国株先物が重かったことも影響しましたね。最終的に日経平均はほぼ前日比と同じの49,303円で大引け。

今日は銀行、非鉄金属、その他金融など16業種が上昇した一方で、鉱業、電気ガス、情報通信、パルプ紙など17業種が下落。先日の日銀・植田総裁の発言から年内の利上げ観測が強まり、引き続き金融株が強いですね。

個別株を見ると、東京電力が続落。柏崎刈羽原発の再稼働を受けて事実売りに押されている形です。また、エヌビディアとの協業が発表されたファナックが急騰。

今日も売買が活況だったキオクシアが反発、フジクラも反発しました。キヤノン電子が上昇率トップになり、安川電機、住友電工、日本電気、ニトリなども上昇しました。

引き続きソフトバンクGが続落、IHIは上げましたが三菱重工が下落。三井E&Sなど造船も重めです。伊勢丹も下げましたね。円高への警戒感から自動車などの輸出関連も売られています。

さて、今夜はサイバーセキュリティのクラウドストライクが決算ですね。雇用に関するデータも出てくるなど、注目の展開です。AIや半導体株はもうちょっと時間がかかりそうな雰囲気ですね。

では、明日もいい波乗っていきましょう!