【12/9相場まとめ】FOMC前で日本株も米国株も方向感なし。ドル円はやや円安へ。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

日本時間だと木曜朝ですが、今年最後のFOMCです。ここでは米国の金利が発表され、今回はほぼ利下げが確実とされていますが、もうすでにそれは織り込み済み。”そのあと”を巡っていろんな思惑が交錯しています。

今日の日本株もまさにそんな展開で、日経平均もTOPIXもほぼ動きなし。終日安定した値動きでしたね。

明日の夜はまたライブ放送もする予定です、21時からスタートですね。

では、今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】3指数とも反落。FOMC前の様子見モード。

先週の米国株が反発したことで、すでに最高値に接近している米国株。その中で買い上がる勢いは感じられず、FOMCを前に調整の流れになりました。

ダウ平均は16ドル高の47,971ドルでスタート。しかしそのあとはすぐ反落し、下げ幅を広げていきました。中盤で今日の最安値をつけると、そのあとは少し持ち直したものの、最終的には215ドル安の47,739ドルで大引けになりました。

S&P500も23ポイント安の6,846、ナスダックも32ポイント安の23,545で引けています。

昨日は11業種のうちハイテクだけが上昇。他は下落しており、特にコミュニケーションサービスが急落しています。

個別株もまちまちで、半導体のブロードコムは堅調で、対中国に向けて半導体規制が緩和されるとの報道があったエヌビディアも時間外で上昇。まだ半導体は良かったですが、買収報道からNetflixが続落。ナイキやP&Gなども下落しています。一方でボーイングやディズニーは上昇しています。

まずはFOMCの結果、そしてパウエル議長の会見で来年の利下げ見通しがはっきりすると、またマーケットに動きが出てきそうです。

では日本株も見ていきましょう。

【日本株】日経平均とTOPIX続伸も重い展開。

今日の日経平均は95円高の50,677円でスタート。

米国の半導体が堅調だったことから国内の半導体が買われました。しかし、勢いは鈍化。前場の引けにかけて買われましたが、上値の重い相場になりました。

後場は買い優勢となり、50,800円手前まで上昇しましたが、引けにかけては再び下落へ。様子見ムードが広がって買い上がる動きは見られなかったですね。日経平均は最終的には73円高の50,655円で大引けとなりました

今日の売買代金は4兆8935億円。業種で見ると、ゴムや海運、医薬品などが上昇して、下げたのはその他製品や不動産、パルプ紙など。プライム市場の値上がり銘柄は35%、値下がり銘柄は60%でした。

今日は値下がり銘柄が1,000に近くなり、全体の6割となりました。日米で長期金利が上昇しており、欧州などその他の国も同じような展開です。

個別株を見ると、今日はファナックの上昇が目立ちましたね。協業を発表しているエヌビディアが強かったこともあり、最近話題の「フィジカルAI」銘柄としても期待から買われました。

売買代金トップのソフトバンクG。こちらもやや上昇でしたね。三菱重工や川崎重工もしっかり。イビデンやディスコ、レーザーテックも堅調。塩野義や日本新薬などバイオ株も強いですね。

キオクシアが弱め、サンリオも下落、任天堂などゲーム株も続落。ファストリも弱いですね。

今日は日経平均、TOPIXともに調整の相場に。明日も同じような展開になるかもですが、FOMCを抜けると来週は雇用統計、そして日銀の会合ですね。どちらも今年最後のイベントで注目です。

もうちょっとレンジの地合いが続きそうですが、こんな時だからこそよく見ておきましょうね。

では、明日もいい波乗っていきましょう!