
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週の相場が始まりました。さっそく日経平均は反落、ちょっと重い展開ですね。特にAIや半導体などが重め。一方でTOPIXは続伸で連日最高値を更新です。かなり明暗が分かれてきましたね。
先週の米国株もハイテクが売られており、ダウ平均は強いもののナスダックは下落。そのままの流れが日本株にもきましたね。
さて、明日夜は雇用統計です。また22時からライブします。こちらもいよいよ年内最後のライブですね。URLはまた明日で!
では今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】ハイテク株が軟調でナスダック下落
ではまず先週末の米国株から見ていきましょう。
ハイテク大手の決算を抜けてからガタッと下がったことでハイテク株を中心に売りが優勢の相場に。
ダウはスタートから堅調も、こちらもハイテク株の下落で上値が重くなり、中盤以降はレンジになりました。最終的には245ドル安の48,458ドルで反落。
S&P500も73ポイント安の6,827、ナスダックは398ポイント安の23,195と続落して引けました。

業種ごとで見ると11業種のうち5業種が上昇。生活必需品やヘルスケアなどディフェンシブセクターが堅調で、ハイテクがもっとも下落。エネルギーも弱いですね。
個別株を見ても、決算発表をしたブロードコムが11%の急落。オラクルもデータセンターの完成が2027年から2028年にずれ込むとの報道から急落。エヌビディアも売られました。
一方でアパレルのルルレモンは業績好調から10%ほど上昇。他にはマクドナルドやコカコーラなどが上昇しました。
こうした流れから週明けの日本株も重い展開で、時間外でもやや下落していました。明日の雇用統計を控えて積極的な買いは続かなさそうな気配。では次に日本株を見ていきましょう。
【日本株】日経平均続落もTOPIXは最高値更新!
重い雰囲気の中、今日の日経平均は484円安の50,352円で反落してスタート。
寄り付きから下げ幅を拡大し、節目の5万円付近まで下げました。その後はもみ合いとなりましたが上値が重く、前場は流れが変わらず。
後場も下落して始まって、一時は49,965円まで下げました。節目の5万円を割れてイヤな空気になりつつ、押し目で買われる動きもありましたが最終的には668円安の50,168円で大引け。

TOPIXは7ポイント高の3,431と続伸、こちらは連日の最高値を更新です。グロース250mも反発、こちらも続伸して引けました。
今日の売買代金は5兆1128億。非鉄金属、鉄鋼、電気機器などが下落、陸運や銀行、輸送用機器などが上昇しました。プライム市場の値上がり銘柄は75%、値下がり銘柄は21%。今日の値上がり寄与トップはリクルート、値下がり寄与トップはアドバンテストでした。
今日は値上がり銘柄数が1200を超え、全体の7割が上昇。こうしてみると地合いはいいですね。
リクルートが強かったのは外資系証券が目標株価を引き上げたからですね。住友ゴムも年初来高値を更新、GENDAは業績悪化から急落。
今日はアドバンテストやレーザーテックなど半導体が弱く、キオクシアやソフトバンクGも下落。フジクラなども弱いですね。SOX指数は5%以上下げたので関連株が弱め。しかし日銀の利上げ観測から銀行や保険などの金融株の追い風はまだ続いています。
今週は明日の雇用統計、そして週末の日銀会合に注目が集まります。果たして、米国の利下げは進むでしょうか?そして、日本の利上げはあるのでしょうか?
明日もいい波乗っていきましょう!

