
テクニカルアナリストの向川です。
早くも今週で2月相場が終了、3月ですね。今週のトピックはエヌビディア決算ですが、ここ最近の米国マーケットには逆風が吹き荒れています。
加えて、トランプ政権の相互関税、イランとの地政学リスクなど、問題も山積み。ソフトウエアの売りも止まらずです。こんな流れの中でエヌビディア決算に突っ込んでいく状況ですね。
今週は明日の夜、21時からライブです。では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】関税&地政学リスク&AI懸念で急落
昨日のマーケットは大幅下落となりました。
週末の相場をザクっと振り返ると、トランプ関税の最高裁判決が出て、これが違憲となったのですが急反発しました。ナスダックが4週間連続で下げていましたがブレーキになったのは安心材料でしたね。
しかし月曜は関税とAI不安のダブルパンチで3指数揃って大幅安。S&Pは2026年通年で再びマイナス圏に下落し、ダウは50,000ドル近辺から急落しました。
トランプ大統領が関税を15%に引き上げ、2/24から発動予定となったことで、貿易戦争再燃リスクが勃発。これでリスクオフ加速となり、テック株に売りが波及しました。
特にソフトウェア・サイバーセキュリティ株などが売られて、ナスダックが重かったですね。さらにIBMがその流れを受けて急落。IBMはダウ構成銘柄でもあるため、指数を押し下げました。
ダウは中ごろから後半にかけては買い直されたものの、一時894ドル安の48,731ドルまで下落。最終的に821ドル安の48,804ドルで引けました。

ナスダックは258ポイント安の22,627、S&P500は71ポイント安の6,837で反落となりました。業種ごとで見ると11業種のうち6業種が上昇。生活必需品が最も上昇し、ヘルスケアや公益が続きます。特に下げたのは金融やハイテクなど。
好決算からウォルマートが続伸、ジョンソン・エンド・ジョンソンやマクドナルドなどディフェンス株が買われています。ハイテクが弱いものの、JPモルガンやアメックスなど金融株も広く売られていますね。
この流れを受けて、今日から今週の日本市場もスタート。売りが優勢でのスタートになりそうな気配でしたが、では次に日本株もまとめていきましょう。
【日本株】前半で下げるも押し目買いも旺盛のマーケット
今日の日経平均は61円安の56,764円でスタートとなり、米株安の流れを受けて重い立ち上がりでした。
しかし、その後は持ち直して上げ幅を拡大。自律反発に転じて、AIインフラ+高市政権の政策期待で流れが変わりました。
上げ幅は一時500円を超えるなど高値圏をキープし、日経平均は57,300円あたりで動きました。
今週はエヌビディア決算を控えており、好業績を見越した買いも見られました。引けにかけては再び売られましたが、最終的に日経平均は495円高の57,321円と反発して大引け。

TOPIXは7ポイント高の3,815、グロース250は16ポイント安の728と反落しています。
トランプ関税の不透明感は残るものの、日本株の優位性は変わらず。海外勢も買い越しで、反発する地合いは継続していますね。
今日の売買代金は8兆5807億円。非鉄金属、ガラス土石、精密機器などが値上がり。下落したのは情報通信、銀行、証券先物など。プライム市場の値上がり銘柄は65%、値下がり銘柄は31%。
個別株を見てもAIインフラや、半導体関連が全面高となりました。指数寄与上位のアドバンテスト、フジクラ、古河電工、イビデン、東京エレクトロンなどの電線株や半導体株が買われて相場をリードしました。非鉄金属、精密機器なども堅調ですね。
一方で一部ソフトウェアや情報通信が重く、さらに証券、金融の個別株も売られました。銀行株も今はちょっと重いターンですね。
中国商務省が三菱重工など20社ほどの企業や団体へデュアルユース物資の輸出を禁止すると発表したことが嫌気され、関連株が売られました。今日は防衛株も弱かったですね。
さて、何を言っても今週はエヌビディア決算に世界が注目。他にもセールスフォースの決算も出ます。逆風の中、どんな決算を出してくるのか?私たちも注目しましょう。
では、明日もいい波乗っていきましょう!

