
テクニカルアナリストの向川です。
引き続き中東でのドンパチの影響から相場は急落。日経平均・TOPIXともに大幅続落となりました。
今年最大の下落幅となり、日経平均は56,000円台まで下げました。ほぼ全面安という展開で、米国株も同じく売られています。しかし売買代金は9.8兆円!
3月相場も波乱の幕開けとなっています。では今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】地政学リスクで朝方急落も買い戻しで小幅まちまち
週末の地政学リスク再燃からマーケットはリスクオフ加速。
一時ダウ平均は600ドル以上下落するなど、米・イスラエルによるイラン攻撃で相場が荒れています。一方でハイテク株を中心に買われている動きもあり、ナスダックやS&P500は底堅い側面もありました。
ダウ平均は183ドル安でスタート、そのまま寄り付きから売り優勢で始まりました。売りは早々に止まったものの、中盤にかけて安値圏でレンジに。生活必需品・ヘルスケア・公益などディフェンス株はまだ買われており、長期金利上昇で成長株にやや重し。
ダウは49,000ドル近辺から押し戻され、最終的には73ドル安の48,904ドルで続落。
原油が上昇、ゴールドも安全資産の需要から上昇し、他にはエネルギー株や防衛株が買われました。しかし、航空株やクルーズなど旅行株の下落が目立ちましたね。
ナスダックは80ポイント高の22,748、S&P500は2ポイント高の6,881で引けています。

昨日は11業種のうち4業種が上昇。エネルギーが最も上昇し、資本財やハイテクが続きました。生活必需品が売られて、一般消費財やヘルスケアが下落しています。
個別株を見てもロッキード・マーチンやノースロップ・グラマンなどが急騰。クルーズ会社のカーニバルが急落。キャタピラーやシェブロンが上昇。ホームデポやスリーエムなどが下がっています。パランティアやマイクロソフトなどは上昇。
こうして見ると序盤は売られて、そのあとは買い戻されましたが、まちまちの相場になりました。
【日本株】大幅続落、中東情勢緊迫化でリスクオフ加速
次に日本株ですが、日経平均は327円安の57,729円と続落スタート。
米・イスラエルの攻撃に対してイランも反撃。ホルムズ海峡封鎖の懸念から売りが優勢に。
原油価格が上昇しており、エネルギー輸入依存の日本企業にはコスト増のデメリットもあります。景気悪化の懸念が直撃し、ほぼ全面安の展開になりました。
日経平均は一時下げ幅が1900円を超え、今年最大級の下げ幅となりました。下げ渋りも見せましたが弱く、後場に入っても売り優勢の流れは変わらず。
大引けにかけてはさらに売られて、日経平均は最終的に1,778円安の56,279円で大引け。5万7000円も割れてきました。TOPIXは126ポイント安の3,772、グロース250も24ポイント安の744まで下げています。

売買代金は9兆8056億円。今日は石油石炭、輸送用機器、非鉄金属が特に下落し、33セクター全てが下落しました。プライム市場の値上がり銘柄は4%、値下がり銘柄は94%。
これで日経平均は2日連続で1500円超の下げ。57,000円を割れるのは5営業日ぶりで、過熱調整+地政学リスクのダブルパンチ。
売買高トップのキオクシアが急落、フジクラや古河電気など電線株も売られ、東京エレクトロンなど半導体株も軟調。三菱重工やIHIも下げました。
住友ファーマが値下がり率トップ、ユニチカや東洋エンジニアリングなども急落しています。こんな地合いでもよかったのはリクルート、浜松ホトニクスなど。レゾナックHDも上げました。
なお、今週は米指標ラッシュで、週末には雇用統計も控えています。中東情勢が長期化する可能性もあり、相場の先行きが見えづらくなっています。日経だけでなくTOPIXも下げていることから調整局面へと動いていますね。
引き続きシートベルトを締めて安全運転でいきましょうね。では、明日もいい波乗っていきましょう!


