
テクニカルアナリストの向川です。
イランがホルムズ海峡を再び封鎖するなど、中東情勢がピリついたことから昨日の米国株は反落しました。
米国副大統領がパキスタンで再協議を行うかもしれず、引き続きいろんな情報が入り乱れています。戦闘終結への期待がマーケットを支えており、特に資金は半導体株に集まっています。
では今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】イラン情勢の緊張再燃もパニック売りは回避、ダウは横ばいで「強気の底堅さ」
昨日の米国株は反落となりました。
週末に米海軍がホルムズ海峡でイラン船舶を拿捕したことに加えて、トランプ大統領が「停戦延長の可能性は極めて低い」と強硬な発言をしたことで、中東情勢の緊張が再び高まりました。
これにより原油と長期金利が上昇し、序盤の市場は売りが先行。一巡後は徐々に買い戻される展開になりましたが、アナリストからも「ノイズを経て最終的には合意に至る」との楽観的な見方が多いです。
先週までの急騰に対するパニック的な利食いにはならず、ダウはわずか4ドル安の横ばい。49,442ドルで取引を終えています。
トランプ発言による金利上昇を嫌気し、先週まで相場を主導していたM7はアップル(+1.04%)とエヌビディア(+0.19%)を除いて軒並み反落。FANG+指数も-1.07%と利益確定売りに押されました。
ナスダックは64ポイント安の24,404と14日ぶりに下落。S&P500は16ポイント安の7,109で、こちらは6日ぶりに反落しました。

こちらも半導体が活況で、昨日はマーベル・テクノロジー(MRVL)が、グーグルとのAIチップ開発協議の報道を受けて+5.83%の大幅高になりました。
他にもトランプ大統領がPTSD治療に関する大統領令に署名したことで、アタイ・ベックレイ(ATAI)が+21.59%と高騰。幻覚剤を扱う医療系銘柄が急騰しています。
断熱材大手のトップビルド(BLD)が買収合意の報道で+19.38%と、こちらも高騰しました。
トランプ大統領の「停戦延長なし」との発言があったにもかかわらず、チャートは寄り底の強い形に。
市場が「ニュースの脅し文句」よりも「AIの成長と決算期待」を優勢にみており、テクニカル的には強気の日柄調整と言える展開です。まずは停戦期限が近いため、この後の展開を見定めましょう。
【日本株】日経平均は500円超上昇も、値下がり銘柄6割超の「いびつな半導体・先物相場」
前日の欧米株安という逆風も、今日の日本株は朝から海外短期筋による先物を絡めたインデックス買いが入り、日経平均を強引に押し上げるスタート。
SPX半導体が続伸したこともあり、国内の半導体株も買われました。そして米イランの和平交渉継続への期待が下支えにもなり、前引け時点では16日の史上最高値を上回る強さを見せました。
後場は利益確定の売りが出たため、重くなりましたが、最終的に524円高の59,349円と続伸。TOPIXは6ポイント安の3,770に反落、グロース250も2ポイント高の805まで上昇しました。

今日もまさに半導体・AI相場と言える展開で、キオクシアHD、レーザーテック、東京エレクトロン、ソフトバンクGなど一部の値がさハイテク株・半導体関連が指数を押し上げ。
売買代金は6兆8,522億円でした。非鉄金属、情報通信、金属が上昇した一方で、輸送用機器、銀行、医薬品などが下落しています。プライム市場の値上がり銘柄は32%、値下がり銘柄は64%。
日経平均が500円以上上昇した一方で、TOPIXはマイナス圏に沈みました。プライム市場全体を見ると、値下がり銘柄数が1010(全体の約64%)です。
三菱UFJや地銀などの金融株、トヨタ自動車などの主力株が軒並み売られており、一部の半導体が日経平均の数字だけを押し上げ、相場全体は値下がりしている状況ですね。
チャートを確認すると、日経平均・TOPIXともに午前中にピークをつけて後場から重くなっています。ローソク足は陽線になったものの、上値の重たさを感じる相場になりました。
中東情勢もまだ不透明ですが、多くの投資家は戦闘は終結すると考えており、それがマーケットにも反映しているのでしょう。日本時間23日午前が停戦期限です、まずはこちらにも注目ですね。
では、明日もいい波乗っていきましょう!

