
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
この週末、マーケットが大きく動きました。
イラン和平交渉に向けてトランプ大統領がSNSにポスト。仲介役のパキスタン首相がイラン和平合意の文書がまとまったことを伝えて、これをマーケットが好感。週末の米国株は大きく反発しましたね。
そして、今日の日本株も続伸となり、日経平均は節目の7万円に接近!という相場に。素晴らしい展開で6月後半戦ですね。
今週は日米の会合も控えている中、どんな相場になるのか?では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】3指数とも続伸!注目のスペースXは時価総額2兆ドル超で好スタート
米国とイランの紛争終結に向けた期待から、週末の米国株は買い優勢で始まりました。
ランプ大統領のネガティブな発言やイランのアラグチ外相のポジティブな発言で方向感ない展開でしたが、パキスタンのシャリフ首相が「和平合意の文書がまとまった」と表明。
早ければ14日にもスイスで覚書の署名式が行われる予定で、バンス副大統領が出席するとされています。
これで原油が急落。売り目線でポジションを固めているので、いい流れで波に乗りつつ下値を探っています。ただし、過去にも米イランの関係が急に悪化することもあり、依然として慎重な見方も残しています。
最終的にダウ平均は353ドル高の51,202ドルで大引け。S&P500は37ポイント高の7,431、ナスダックは79ポイント高の25,888で引けています。

そして、注目はスペースX(SPCX)がナスダック市場に上場したことです。
初値150ドルから一時176ドル台まで買われた後に終盤は伸び悩んだものの、初日の取引を好調に終え、時価総額は2兆ドルを突破。個人投資家の強い需要やAI・宇宙テーマへの期待が支えになりました。
アドビ(ADBE)は通期見通しを上方修正する好決算を発表したものの、ダーンCFOが6月15日付で退任すると発表したことが嫌気され下落。家具のRH(RH)も第2四半期の売上回復ペースが市場予想を下回るとアナリストに指摘されて値を下げました。
では、次に今日の日本株を見ていきましょう。
【日本株】日経平均は大幅高で6万9000円台突入!
今日の日本株はイラン和平交渉の期待から買われてスタート。
半導体関連株や電子部品株を中心に買い戻しが広がり、海外短期筋などの買いも加わって、日経平均は一時69,600円台まで上値を拡大。大台である7万円の大節目が目前に迫ってきました。
前場を勢いよく伸ばした日経ですが、後場に入っても流れは変わらず。売買代金も11兆4,601億円と活況です。
最終的に日経平均は3,297円高の69,317円で大引け。TOPIXは117ポイント高の3,999、グロース250は11ポイント安の713で引けています。

上昇へと導いたのは、ソフトバンクG、東京エレクトロン、アドバンテストなどの寄与度の高い大型値がさ株。
さらに、イビデン(4062)、キオクシアHD(285A)、TDK(6762)、村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)、レーザーテック(6920)、信越化学(4063)、ディスコ(6146)などの半導体・電子部品関連セクターが軒並み急騰。トヨタ(7203)や京セラ(6971)も上昇しています。
プライム市場の騰落数は、値上がり銘柄数が69.6%と広範な銘柄が物色されています。業種別では空運、金属製品、建設などが上昇率の上位へ。
一方で、値下がり銘柄数も27.7%存在しており、資金がハイテク株へ激しくシフト。キッコーマン(2801)、良品計画(7453)、任天堂(7974)、ニトリHD(9843)、セコム(9735)、KDDI(9433)といった主要な内需・ディフェンシブ株が下落。グロース250指数も-1.59%と逆行安です。
振り返ると、日経平均、TOPIX、JPX日経400は朝方の寄り付きから垂直に窓を開けて急騰しました。グロース250は右肩下がりの陰線を引いており、主力の大型株に資金が極端に一極集中。
「和平合意の文書化」という強力なファンダメンタルズ、そして圧倒的な流動性を伴った踏み上げのエネルギーを背景に、相場は上昇トレンド継続となりました。
そしていよいよ日米の会合もスタートします。今週はポジティブとネガティブの両方の材料が出てくる難しい1週間ですが、いい波乗っていきましょう!

