
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
今週の相場が終わりました。
今朝引けた米国株は反発、
3指数とも上昇して終わりました。
ダウ +0.71%(371ドル高)
ナスダック +0.93%
S&P500 +0.81%
ダウは前日まで4日続落で
約1,600ドル下げていたので、
いったん買い戻しが入った形。
ただ今日は、株が上がった裏で、
もっと重要な変化が起きています。
こちら昨日のS&P。

なぜ、反発したのか?
理由は3つ。
1、原油が一服
湾岸諸国とイランが
外相会合を開く見通しと伝わり、
ホルムズ海峡をめぐる緊張が
和らぐとの期待が出ました。
WTI原油は▲2.62%で100ドル割れ。
ここ数日、相場を押し下げてきた
最大の要因が緩んだことになります。

2、金利が低下
米10年債利回りは
一時4.93%へ低下。
原油が下がれば
インフレ懸念も和らぎます。
3、単純に売られすぎ
4日で1,600ドル下げた後です。
自律反発の側面も大きい。
買われたのは
大型テックとAI関連でした。
アップル +2.38%
アルファベット +2.18%
メタ +1.31%
デル +11.29%
スーパーマイクロ +7.17%
SOX指数も+1.46%と、
半導体の強さが続いています。
ここからが本題:CPIの中身
昨夜発表された
米CPI(消費者物価指数)は、
前年比+3.4%と予想通りでした。
しかし、コア指数の前月比が+0.3%と、
こちらは予想を上振れ。
コア指数は、値動きの激しい
エネルギーと食品を除いた数字。
ここが上振れたということは、
「原油高だけが原因ではない物価上昇」が
出ている可能性も。
この数字を受けて、何が起きたか。
短期金融市場は、
来週のFRB利上げを約90%織り込み。
さらに、JPモルガンとシティが
9月の利上げ予想に転換するなど
流れが変わりつつあります。
この辺り詳しい内容は
今日放送の週刊WAVYで
掘り下げて解説します。
金利の動きにも反映していて、
米2年債:+8.0bp → 4.63%
米10年債:+2.7bp → 4.97%
米30年債:▲0.3bp → 5.35%
2年債が大きく上がっている点に注目。
目先の政策金利の見通しを
反映しやすいものなので、
市場は利上げを織り込みに
行っていることもわかります。
整理すると、
株:原油一服と自律反発で買い戻し
金利:利上げ観測が一気に強まった
株と金利が
逆方向を向いています。
中東も落ち着いておらずで、
外相会合の話は前向きですが、
現場は緊迫したまま。
イランとアラブ諸国の外相会議は
14日にオマーンで開かれる見通しです。
そして来週は、日米の中央銀行会合。
米国も日本も利上げが
織り込まれつつある中、
世界的な金利上昇トレンドが続きます。
今週までの材料は出揃いました。
方向が決まるのは来週のイベントですね。
利上げが実際に行われれば、
これまで金利上昇に弱かった銘柄は
さらに逆風を受けるでしょう。
では、来週もいい波乗っていきましょう!


