トリプルトップとトリプルボトムについて徹底解説!

コラム

From:編集部 小早川

トリプルトップとトリプルボトムは、株式市場におけるテクニカル分析で重要な反転パターンです。

これらのパターンは、相場の大きな転換点を示唆する可能性があるため、多くの投資家やトレーダーに注目されています。

そこで今回はトリプルトップとトリプルボトムについて詳しく解説します。

トリプルトップ

出典:ビッグボス

トリプルトップは、上昇トレンドの終わりを示唆する反転パターンです。このパターンは、価格が3回ほぼ同じ高値をつけた後、下落に転じる形を描きます。トリプルトップの特徴を説明します。

トリプルトップには3つのピークがあります。これらのピークは必ずしも完全に同じ高さである必要はありませんが、かなり近い水準である必要があるので覚えておきましょう。

またトリプルトップには2つの谷もあります。3つのピークの間に2つの谷があり、これらの谷もほぼ同じ水準にあることが多いですが、多少の違いは気にしなくても良いです。

2つの谷を結ぶ線がネックラインとなり、このラインは水平である場合が多いですが、若干の傾きがあっても構いません。

ちなみにネックラインとはトレンドの転換となるラインのことです。

トリプルトップは一般的に以下のような流れで形成されます。

  1. 上昇トレンドの中で、価格が最初の高値をつけます。
  2. その後、価格が下落し、サポートレベル(後のネックライン)で反発します。
  3. 価格が再び上昇し、2回目のピークを形成します。このピークは1回目とほぼ同じ高さになります。
  4. 再び価格が下落し、前回のサポートレベル付近で反発します。
  5. 3回目の上昇で、再び同じ高さ付近まで到達しますが、そこで売りが優勢となります。
  6. 価格がネックラインを下回ると、パターンが完成し、下降トレンドの開始が示唆されます。

ではこのトリプルトップですがどのような使われ方をするのでしょうか?トリプルトップには主に3つの使い方があります。

  • エントリーポイント
  • 決済ポイント
  • 損切りポイント

トリプルトップの使い方をわかりやすく説明します。

エントリーポイント

多くのトレーダーは、価格がネックラインを下回った時点で売りポジションを取ります。ネックラインは抵抗線なので、ネックラインを下回ると更に下落する可能性が高いからです。

トリプルトップが形成されたらネックラインを下回るか確認しましょう。

出典:INVAST NAVI

決済ポイント

出典:ビッグボス

トリプルトップを使った一般的な決済ポイントは、ネックラインから3つの山までと同じ値幅のところです。

ネックラインを下回ったらエントリーし、3つの山で同じ値幅まで下がったら決済を検討しましょう。

損切りポイント

損切りポイントはトリプルトップ形成後、ネックラインを下抜け後に反発し、ネックラインを上抜けしたときに設定される場合が多いです。

ネックラインを上回ってしまったら躊躇なく損切りをしましょう。

トリプルボトム

出典:ビッグボス

トリプルボトムは、トリプルトップの逆のパターンで、下降トレンドの終わりを示唆する反転パターンです。トリプルボトムの特徴について説明します。

ます、トリプルボトムは3つの谷を形成します。価格が3回ほぼ同じ安値レベルに達し反発したらトリプルボトムの可能性が高いです。そして3つの谷の間に2つのピークがあり、この2つのピークを結ぶ線がネックラインとなります。

トリプルボトムは一般的に以下のように形成されます。

  1. 下降トレンドの中で、価格が最初の安値をつけます。
  2. その後、価格が上昇し、レジスタンスレベル(後のネックライン)で反落します。
  3. 価格が再び下落し、2回目の谷を形成します。この谷は1回目とほぼ同じ安値になります。
  4. 再び価格が上昇し、前回のレジスタンスレベル付近で反落します。
  5. 3回目の下落で、再び同じ安値付近まで到達しますが、そこで買いが優勢となります。
  6. 価格がネックラインを上回ると、パターンが完成し、上昇トレンドの開始が示唆されます。

ではこのトリプルボトムですがどのような使われ方をするのでしょうか?トリプルボトムには主に3つの使い方があります。

  • エントリーポイント
  • 決済ポイント
  • 損切りポイント

トリプルボトムの使い方をわかりやすく説明します。

エントリーポイント

出典:INVAST NAVI

多くのトレーダーは、価格がネックラインを上回った時点で買いポジションを取ります。なぜなら最終的に売り圧力が買い圧力に押し切られたことを表している場合が多く、その後、上昇する可能性が高いからです。

決済ポイント

出典:ビッグボス

トリプルボトムを使った一般的な決済ポイントは、ネックラインから3つの山までと同じ値幅のところです。

ネックラインを上回ったらエントリーし、3つの山で同じ値幅まで上がったら決済を検討しましょう。

損切りポイント

損切りポイントはトリプルボトム形成後、ネックラインを上抜け後に反発し、ネックラインを下抜けしたときに設定される場合が多いです。

ネックラインを下回ってしまったら躊躇なく損切りをしましょう。

トリプルトップとトリプルボトムの注意点

トリプルトップとトリプルボトムは非常に形状がわかりやすいですが、いくつか注意点があります。主な注意点は3つです。

  • トリプルトップ・トリプルボトムは必ず反転を示唆するわけではない
  • ネックラインを突破するまで様子を見る
  • ネックラインを突破しても反転する可能性はある

それぞれの注意点について、わかりやすく説明をしますので、参考にしてください。

トリプルトップ・トリプルボトムは必ず反転を示唆するわけではない

トリプルトップやトリプルボトムは3回ネックラインを反発するものなので、相場の反転を示す可能性が高いですが、絶対に反転を示唆するものではありません。

トリプルトップやトリプルボトムが出たからといって喜ぶのではなく、慎重にトレードするのが重要です。

ネックラインを突破するまで様子を見る

基本的にトリプルトップやトリプルボトムを使った有効なトレード手法は、ネックラインを突破してからエントリーすることです。

なかなかネックラインを突破しないと、やきもきする気持ちはわかりますが、ネックラインを確実に突破するまで様子を見てエントリーしてください。なぜなら、圧倒的に勝率が高くなるからです。

ネックラインを突破しても反転する可能性はある

ネックラインを突破した時が、エントリーポイントではありますが、必ずしも、突破した方向に進むわけではありません。

一時的に反転する可能性も十分あり得ますので、ネックラインを突破したからといって安心するのはやめましょう。

また、大きく戻し、その後も逆の方向に動く可能性もあるので、その際は損切りをしっかり行うのが重要です。

まとめ

今回は、株式投資やFXで重要なトリプルトップとトリプルボトムについて説明をしました。

トリプルトップ、トリプルボトムともに意外とチャートで出てきやすいので、注意してください。

特性を知っていれば、しっかりとした対策が取れ、大きな利益につながります。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、トリプルトップとトリプルボトムについてご理解いただければ幸いです。