From:編集部 小早川
2024年年末からフジテレビが大きく揺れています。元SMAPの中居正広氏の性加害問題にフジテレビが大きく絡んでいるとして、世間を騒がせているのは皆さんご存知ではないでしょうか?
堀江貴文氏や田端信太郎氏などが6月の株主総会でフジテレビに質問をするため、フジテレビ株を購入したとして話題にもらっています。
そこで今回の記事ではフジテレビ株について徹底的に解説をします。わかりやすく説明をしますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもフジテレビってどんな会社?
フジテレビ(正式名称:株式会社フジ・メディア・ホールディングス)は、1957年に設立された日本の大手民間放送局で、2008年10月からは認定放送持株会社制度に移行し、メディアグループの中核企業として事業を展開しています。
主な事業としては、テレビ放送やコンテンツ制作を中心としたメディア・コンテンツ事業、お台場地区の不動産開発を手がける都市開発事業、広告やイベント運営などのその他事業です。
フジテレビの株価の推移
株価面では、2000年代初頭のITバブル期に最高値を記録しましたが、その後はデジタル化やメディアの多様化による競争激化の影響を受け、長期的な下落トレンドとなっています。
特に近年は、地上波テレビの広告収入減少、動画配信サービスとの競争激化、若年層のテレビ離れによる視聴率低下などが株価に影響を与えています。
これらの課題に対応するため、フジテレビは従来の広告収入依存からの脱却を図り、不動産事業の強化やデジタル領域への投資を積極的に進めています。特に、動画配信サービス「FOD」の拡大や、デジタル広告への注力、新たな収益モデルの開発など、事業構造の転換を推進。
投資家の観点からは、安定した配当政策による比較的高い配当利回りや、お台場地区を中心とした不動産資産の含み益が評価されています。
また、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る水準で推移することが多く、純資産に対して株価が割安な状態が続いているという特徴があります。
中居問題が発生してからのフジテレビ株
元SMAPの中居正広氏の問題が発生してからのフジテレビの株価推移は上記の通りです。
フジテレビ社長の港氏が報道陣を限定した大不評の会見を行ったのは、皆さん記憶に新しいところではないでしょうか?
しかし、あの会見の後フジテレビの株は上昇をしています。理由はいくつか考えられますが、まずフジテレビが持つポテンシャルの高さが評価されたと考えられています。
フジテレビは長らく低迷を続けていますが、経営陣が変わることにより大きく業績を伸ばす可能性があるとされている会社です。
経営陣の写真があの会見で現実味を帯びたとして株価が上昇したのではないでしょうか?
また、堀江貴文氏や田端信太郎氏がフジテレビの株を購入したとして、SNSで大きな話題になりました。著名人がテレビ株を購入したことにより、一般投資家もフジテレビ株を購入した可能性があります。
今後のフジテレビ株価はどうなる?
今後の展望としては、オリジナルコンテンツの制作強化や海外展開の推進、保有IPの活用などのコンテンツ戦略に加え、お台場エリアの価値向上や新規開発案件への取り組みなど、多角的な成長戦略の可能性があります。
株価に影響を与える要因としては、広告市場の動向や視聴率の推移といった外部環境、収益構造改革の進捗やコスト管理状況などの内部要因、さらには景気動向や消費者行動の変化といったマクロ環境が挙げられます。
広告収入に関しては、この問題が発生してから多くのスポンサーが撤退をしており、現在かなり厳しい状況にあるのは皆さんご存知でしょう。
ただし、経営陣が一新することによりクリーンなイメージを取り戻すことができれば、多くのスポンサーが戻ってくる可能性はあります。
フジテレビが保有する不動産などの資産は素晴らしく経営陣が刷新され、うまく有効活用することができれば、今後フジテレビの株価は大きく上昇をする可能性があるといえるでしょう。
フジテレビ株の投資のリスクは?
投資リスクとしては、広告収入の変動や視聴率低下、コンテンツ制作費の増加などの事業リスクに加え、メディア業界全体の構造変化や競争激化による市場リスクなども考慮する必要があります。
また、景気変動や金融市場の動向といったマクロ経済リスクも株価変動要因となっています。
このように、フジテレビは伝統的な放送事業からデジタル時代に対応した総合メディア企業への転換を図っており、その成功如何が今後の株価動向を左右する重要な要因となっています。
投資判断に際しては、これらの事業環境の変化や成長戦略の進捗状況を慎重に見極める必要があるでしょう。
ただし、世間の注目がこれだけ集まっている今、フジテレビの株は購入するチャンスといえるかもしれません。
まとめ
今回は、今悪い意味で話題になっているフジテレビ株について紹介をしました。
フジテレビ株は長年低迷をしていますが、ポテンシャルは非常に高い会社です。
今回の件をきっかけに経営陣が刷新されれば、大きく株価が伸びる可能性があります。
今回の記事を参考にしていただき、フジテレビだけではなく、他のテレビ局にも注目してみてはいかがでしょうか?