日本の半導体企業の雄!東京エレクトロン・レーザーテック・アドバンテスト・スクリーンHD・ディスコの最新決算を徹底分析!

コラム

From:編集部 黒木

2025年1月から2月にかけて日本が誇る半導体企業の決算が相次ぎました。

そこで今回は、日本を代表する大手半導体企業の決算内容について徹底的に解説をします。

わかりやすく解説をしますのでぜひ投資の参考にしてください。

東京エレクトロン

決算期売上高営業益経常益最終益修正1株益対通期進捗率発表日
22.04-121,650,729464,936470,229352,920754.475.223/02/09
23.04-121,283,234311,038315,964239,024514.268.224/02/09
24.04-121,776,166513,521521,391401,167870.475.325/02/06
前年同期比38.465.16567.869.3(%)

東京エレクトロンは2月6日の取引終了後、2025年3月期第3四半期までの業績を公表しました。

4月から12月までの9ヶ月間における連結経常利益は5,213億円となり、前年同期と比較して65.0%の大幅な増益を達成しています。

この実績は、通期目標として掲げる6,920億円に対して75.3%の進捗率を示しており、過去5年間の平均進捗率70.2%を上回る好調なペースとなっています。

同社の開示した第3四半期累計期間の実績と、据え置かれた通期計画に基づく試算によれば、第4四半期(1月から3月)の連結経常利益は1,706億円になると予測されます。これは前年同期と比較して15.9%の増益となる見込みです。

また、第3四半期(10月から12月)に限ってみると、連結経常利益は2,002億円を記録し、前年同期比で48.7%の増益となりました。収益性を示す売上営業利益率も、前年同期の28.6%から30.5%へと改善しており、収益構造の強化が進んでいることが伺えます。​​​​​​​​​​​​​​​​

レーザーテック

決算期売上高営業益経常益最終益修正1株益対通期進捗率発表日
22.07-1255,10018,12418,10813,582150.628.423/01/31
23.07-1294,98931,75231,30222,198246.238.224/01/31
24.07-12128,96863,66262,43843,318480.36025/01/31
前年同期比35.82.0倍99.595.195.1(%)

レーザーテックは1月31日の取引終了後、2025年6月期第2四半期までの業績を発表しました。7月から12月までの上期における連結経常利益は624億円となり、前年同期と比較して99.5%とほぼ2倍の増益を達成しています。

この実績は、通期目標として設定された1,040億円に対して60.0%の進捗率を示しており、過去5年間の平均進捗率40.6%を大きく上回る順調な推移となっています。

同社の公表した上期実績と、維持された通期計画をもとにした試算によれば、下期(1月から6月)の連結経常利益は415億円となる見通しです。これは前年同期と比較すると18.1%の減益となる予測です。

第2四半期(10月から12月)の3ヶ月間に限ってみると、連結経常利益は497億円を記録し、前年同期の2.4倍という急激な成長を遂げました。収益性の指標となる売上営業利益率も、前年同期の45.0%から51.8%へと大幅に向上しており、高収益体質への転換が一段と進展していることが見て取れます。​​​​​​​​​​​​​​​​

アドバンテスト

決算期売上高営業益経常益最終益修正1株益対通期進捗率発表日
22.04-12412,799129,140132,85899,806132.877.623/01/31
23.04-12350,74462,09959,56747,14363.976.224/01/31
24.04-12547,358164,126163,192121,210164.272.525/01/29
前年同期比56.12.6倍2.7倍2.6倍2.6倍(%)

アドバンテストは1月29日の取引終了後、2025年3月期第3四半期までの国際会計基準(IFRS)に基づく業績を発表しました。4月から12月までの9ヶ月間における連結最終利益は1,212億円となり、前年同期と比較して2.6倍という大幅な増益を達成しています。

これに伴い、通期の業績予想も大きく上方修正されました。連結最終利益は従来予想の1,220億円から1,675億円へと37.3%引き上げられ、前期の622億円と比較すると2.7倍の増益となる見通しです。この業績は2期ぶりの過去最高益更新となります。

上方修正後の通期計画に基づく試算では、下期(10月から3月)の連結最終利益も大幅な上方修正となりました。従来予想の526億円から981億円へと86.4%増額され、前年同期の363億円と比較すると2.7倍の増益となる見込みです。

また、これまで未定とされていた今期の年間配当について、1株当たり39円とする方針が示されました。

第3四半期(10月から12月)の3ヶ月間に限ってみると、連結最終利益は518億円を記録し、前年同期の2.4倍という急激な成長を遂げました。収益性を示す売上営業利益率も、前年同期の20.1%から31.8%へと著しく改善しており、収益力の大幅な向上が確認できます。​​​​​​​​​​​​​​​​

SCREENホールディングス

決算期売上高営業益経常益最終益修正1株益対通期進捗率発表日
22.04-12335,24356,65557,19441,841443.173.923/01/31
23.04-12347,83163,69164,69044,597470.368.624/01/31
24.04-12459,964100,619102,34169,514714.780.325/01/31
前年同期比32.25858.255.952(%

SCREENホールディングスは1月31日の取引終了後、2025年3月期第3四半期までの業績を発表しました。

4月から12月までの9ヶ月間における連結経常利益は1,023億円となり、前年同期と比較して58.2%の大幅な増益を達成しています。

これに伴い、通期の業績予想も上方修正されました。連結経常利益は従来予想の1,135億円から1,275億円へと12.3%引き上げられ、前期の942億円からの増益率は20.4%から35.2%に拡大します。

これにより、すでに4期連続での過去最高益を更新する見通しだった業績をさらに上積みする形となりました。

上方修正後の通期計画に基づく試算では、下期(10月から3月)の連結経常利益も増額修正されています。

従来予想の548億円から688億円へと25.5%増額され、前年同期の549億円と比較して25.4%の増益に転じる見込みです。

好調な業績を反映し、今期の年間配当も従来計画の1株当たり247円から283円へと増額修正されました。

第3四半期(10月から12月)の3ヶ月間に限ってみると、連結経常利益は436億円を記録し、前年同期比で72.6%の増益となりました。収益性を示す売上営業利益率も、前年同期の20.2%から23.2%へと改善しており、収益体質の強化が着実に進んでいることが示されています。​​​​​​​​​​​​​​​​

ディスコ

決算期売上高営業益経常益最終益修正1株益対通期進捗率発表日
22.04-12205,12079,12880,18857,219528.471.423/01/24
23.04-12203,25575,36375,72748,780450.361.924/01/24
24.04-12272,596115,098117,08085,252786.775.625/01/23
前年同期比34.152.754.674.874.7(%)

ディスコは1月23日の取引終了後、2025年3月期第3四半期までの業績を発表しました。4月から12月までの9ヶ月間における連結経常利益は1,170億円となり、前年同期と比較して54.6%の大幅な増益を達成しています。

また、これまで非開示としていた通期の業績予想について、連結経常利益を1,549億円と発表しました。これは前期比26.6%の増益となり、5期連続での過去最高益更新となる見通しです。

第3四半期累計の実績と通期計画に基づく試算によれば、第4四半期(1月から3月)の連結経常利益は378億円となる見込みです。これは前年同期と比較すると19.0%の減益となる予測です。

好調な業績を背景に、これまで未定としていた今期の年間配当について、1株当たり369円とする方針が示されました。これは前期の307円から増配となります。

第3四半期(10月から12月)の3ヶ月間に限ってみると、連結経常利益は420億円を記録し、前年同期比で42.7%の増益となりました。収益性を示す売上営業利益率も、前年同期の39.4%から41.8%へと上昇しており、高い収益力が維持されていることが確認できます。