
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
重要な1週間が始まりました。
この週末は栃木の日光に行ってましたが、かなり涼しいですね。先月末は軽井沢に行きましたが、どちらも涼しくて湿気もなくて最高。ちょうどさっき帰ってきました。
出産もあって誕生日を祝えなかったこともあって、今回は一番大きなスイートを予約。100万円以上しましたが、私は家族ファーストなので大満足。
日経平均は3日続落となり、米国株先物も重そうですね。では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】関税再び。先週末の相場は3指数とも下落で引ける。
まず週末の米国株をざくっと振り返ります。
トランプ関税再び、となりまして、8月1日よりカナダに35%の関税を課すと発表。
振り返ると4月の関税ショックから大きく反発して、息切れ感も出てくる頃です。そのタイミングで関税の話が再び出てきたので、ちょうどいい休憩になったと思います。
幅広い銘柄が売られましたが、でも週間で見るとS&Pもナスダックも最高値を更新。
ダウ平均は売られて始まり、結局は279ドル安の44,371ドルで大引け。S&P500は20ポイント安の6,259で3日ぶり下落。ナスダックも45ポイント安の20,585で引けて、こちらは4日ぶり下落となりました。

11業種のうちエネルギーと一般消費財が下落。9業種が下落しており、金融がもっとも下落しました。その金融株は今週からJPモルガンなどメガバンクの決算が続きます。
売られた銘柄も多かったですが、上げている銘柄もあります。アナリストが目標株価を引き上げたアマゾンが上昇、ユナイテッドヘルスも上げました。他にはGoogleやAMD、テスラ、TSMCなども上昇。
下げたのはナイキ、アドビ、ディズニー、アップルなど。他にもマスターカード、VISA、ペイパルなど売られました。ジーンズのリーバイスは売上見通しを引き上げから11%高騰しています。
いま見ておくべきは金利で、米国金利が4.4%まで上昇中です。金利高の局面はマーケットも重くなりやすいため注目です。
では次に日本株を見ていきましょう。
【日本株】日経平均3日続落。こちらも金利高に警戒。
週末の米国株が重かったことをうけて、日経平均は153円安の39,416円で寄り付きました。
下げ幅を広げつつも、徐々に落ち着きを取り戻していき、前場は弱い流れでもみ合いに。後場に入ると反発を見せてプラス圏に浮上。しかし終盤にかけて再び下落し、大引けは110円安の39,459円となりました。
目先、関税がどうなるか分からない不透明さ、そして週末の選挙もあり、自民党・公明党の与党が大敗濃厚となっていることもあり、こちらも先行きが不透明。加えて、今週も決算ですね。
長期金利の上昇もあって、日米金利差から為替は円安へ。輸出関連株を支えましたが、思ったよりは強くなかった印象です。
TOPIXも今日は底堅い動きでしたが、引けにかけて売られて小幅マイナスへ。グロース250指数も続落しています。こちら日経平均の1週間チャート。

売買代金は3兆6610億円と少なかったですね。業種別で見ると、その他製品、情報通信、空運など下落、電気ガス業、機械、不動産などが上昇。プライム市場の値上がり銘柄は55%、値下がり銘柄は39%。
値上がり銘柄が900を超えるなど、そこまで弱い相場でもなかったですが、方向感ない展開でしたね。
今回の選挙では野党が優勢と見られており、その野党である国民民主や参政党、れいわなどは積極財政の路線です。つまり金融緩和の路線なので、それを警戒して金利上昇しているのです。
20年国債利回りは2000年以来の高水準へ。30年や40年金利も止まらず。しかし米国も欧州も金利高の流れですね。
では次に個別株を見ていきます。まず半導体ですが、売買代金上位のディスコやアドバンテストは底堅いものの、東京エレクトロンやレーザーテックは重め。
三菱重工や川崎重工など防衛株は反発。トヨタやマツダ、スズキなど自動車株は買われましたが、ここまで高騰している良品計画は下落。GMOインターネットは今日もストップ高へ。
ソフトバンクGも下落、ファナックやセブンアイ、パナソニックや任天堂、京セラなども下落しています。
さて、今夜から米国株もオープンですね。EUや欧州に30%関税を発表したことで米国株先物も重めです。

慌てなくていいけれど、一応シートベルト締めておきましょう。では明日もいい波乗っていきましょう!