
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週の相場が終わりました。来週で7月も終わり、8月相場がスタートです。早いですね・・。
今週の相場は良い流れになり、日経平均は週間で1,637円高に。米国株も連日で高値を更新しており、さらに欧州株や中国株の反発し、ゴールドなどコモディティも強いです。ビットコインもですね。
来週は相場がピりつく重要イベントが続きますが、おもしろい相場になりそうですよ。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】S&P500、ナスダックは最高値を更新!主力の決算に注目が集まる。
昨日の米国株はまちまちの展開になりました。
ダウは下落、しかしS&Pとナスダックは上昇し、どちらも続伸で最高値を更新しています。
ダウ平均は233ドル安の44,776ドルで寄り付きましたが、失業保険申請件数が4月来の低水準になったことで利下げ期待が後退して重くなりました。
ハイテクが買われたものの、ダウは終始重い流れで、最終的には316ドル安の44,693ドルで引けました。ダウは3日ぶり反落です。

一方でハイテク株は買われており、半導体のエヌビディアが相場をけん引。ナスダックは終日堅調に動き、37ポイント高の21,057ポイントで引けました。S&P500は4ポイント高の6,363で引けています。
業種ごとで見ると11業種のうち3業種が上昇。エネルギーが強かったですが、他にもハイテクやコミュニケーションサービスが上昇。8業種が下落しています。
個別株を見ると、まずは決算をぬけたテスラとグーグルですが、テスラは先行きの厳しさから8%下落。Googleは市場予想を上回る増収増益で1%ほど上昇しています。
他にもアマゾン、マイクロソフトなどのハイテク株が上昇し、ウォルマートなど小売も上昇。エヌビディアやブロードコム、ASMLなど半導体も強かったですが、一部決算で急落した銘柄もあってSOX指数は重かったです。
こちらも決算だったTモバイルも6%ほど上昇。業績好調から買われています。アメリカン航空は弱気なガイダンスが嫌気されて10%近く下落しています。
【日本株】日経平均は3日ぶり反落!短期的な過熱から売られる。
では日本株ですが、今日の日経平均は65円安で寄り付きました。
すでに昨日までに2,000円近く上昇しており、今日は週末ということもあってさすがに買い上げる動きはあまり見られず。少しずつ下げ幅を拡大しました。
政治も引き続き混乱で、石破総理の進退もまだ不透明。そして来週から主要企業の決算が続いていきます。
後場に入ってからも相場は軟調で、引けにかけてさらに売られていきました。大引け前には本日の安値を更新し、370円安の41,456円で引けました。しかし週間で1,637円高ですから、いい相場になりましたね。

今日の売買代金は4兆5512億円。弱かったのセクターは化学、鉄鋼、輸送用機器など。倉庫運輸、海運、鉱業などが買われました。プライム市場の値上がり銘柄は45%、値下がり銘柄は50%。
国内も決算に注目で、今日は信越化学ですね。営業利益計画が市場予想を下回ったことで急落。前期比12.0%減の4,700億円になる見通しで、6日ぶりとなる大幅反落に。
ガイダンスを下方修正したキヤノンも5%ほど下落。小幅な下方修正となりましたが、今期2度目となることから嫌気されましたね。
ルネサスエレクトロニクスも5%近く下落しています。最終損益は1,753億円の赤字と6年ぶりの赤字となり、売られています。
他にはレーザーテックや東京エレクトロンなどが下げており、三菱重工も下落。今週大きく上げたトヨタやマツダ、ホンダなど売られました。UFJ銀行などメガバンクも下落。ここまで上げた分、利確に押されましたね。
長期金利が少しずつ上がっているのが気がかりで、これは利上げが少しずつ織り込まれているからだと思います。
来週は日銀の会合があり、米FOMCも控えています。さらに来週はざっと見ただけでもキーエンスやアドバンテスト、パナソニック、富士通、東京ガス、JAL、三井住友銀行、日立、東京エレクトロン、デンソー、住友商事、イオン、日産、ZOZOなど、主要企業の決算が続々と出ます。
米国もボーイング、アマゾン、アップル、マスターカード、マイクロソフト、フォード、P&G、スターバックス、VISA、シェブロン、エクソンモービルなど。どちらもいよいよ主要決算ですね。
加えて、8/1は関税発動となるでしょう。すでに分かっていることなので、相場への影響は限定的だと思いますが、ここから新しい情報が出てくることも考えられます。
シートベルト締めておいた方がいいですが、そんな相場だからこそ面白いです。上でも下でも動いてくれた方がトレーダーとしてはやりやすいですからね。
では、来週もいい波乗っていきましょう!