
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今日から9月ですが、さっそく相場は波乱の幕開けとなり、今日の日経平均は続落。今夜の米国株が休みということもあり、重い立ち上がりとなりましたね。
8月は総じていい流れになったので、その反動でがたっときました。特に今週は月初の重要ウィークで、週末には雇用統計もあります。また21時からLIVEなので、YouTubeに集合ください。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】週末は3指数とも下落。
まず週末の米国株、ざくっと振り返ります。
相場をけん引していたAIやハイテク株が軒並み売られました。週末であり月末で、そして週明け月曜が祝日だったので、利確売りにおされましたね。
ただ、今月のFOMCでは利下げが濃厚で、なので大崩れというよりは押し目で買われる場面もありました。
ダウ平均は45ドル安の45,590ドルで寄り付き、後半には買い直される場面もありましたが、最終的には92ドル安の45,544ドルで引けました。
S&P500も41ポイント安の6,460となり、史上初の6,500タッチから反落。ナスダックも249ポイント安の21,455で4日ぶり反落となりました。

業種ごとで見ると6業種が上昇し、ヘルスケアや生活必需品、エネルギーなどが上げましたが、ハイテクや一般消費財などが売られています。
個別株を見るとユナイテッドヘルスやメルクなどヘルスケアが堅調でした。決算をぬけたエヌビディアも3%ほど下落しましたが、中国ハイテクの報道がネガティブ視されて売られました。他の半導体も重め。
半導体のマーベル・テクノロジーはデータセンター部門が売上鈍化で18%下落。デルは堅調な決算でしたがガイダンスが弱めで9%下落するなど、他のハイテクも重い展開でした。
他にもキャタピラーもガイダンス弱めで4%ほど下落するなど、主力銘柄も明暗がわかれています。
こうした動きから週末の日経先物が急落して、今週の日本市場がオープンしました。次に日本株を見ていきます。
【日本株】日経平均は大幅続落!内需株は強いもののハイテク売られる。
今日の日経平均は355円安の42,362円で寄り付き。
中国のアリババの新しい半導体の材料から国内半導体も重い立ち上がりで、アドバンテストなど主力半導体が弱かったことで日経平均も重かったですね。
前場では流れが変わらず日経平均は急落、その後、後場も下げ幅を拡大しましたが、内需株を中心に買われたことで少しずつ回復。後場の中頃には42,000台まで戻しましたが最終的に529円安の42,188円で引けています。
国内の半導体関連株が弱く、さらに国内の長期金利の上昇が止まりません。くわえて、総裁選の前倒しを求める声も大きくなりこちらも動きがありそうです。
医薬品や陸運、食品などは堅調で、TOPIXは反発する動きもありましたが、最終的には11ポイント安の3,063で引けました。グロース250は2ポイント安の777で引けました。

今日の売買代金は4兆244億円。電気ガス、医薬品、陸運などが上昇。非鉄金属や証券先物、電気機器などが下落。プライム市場の値上がり銘柄は46%、値下がり銘柄は49%。
個別株を見ると、今日はまずアドバンテスト。約8%下落となり6日ぶりに反落。中国製のAI半導体の材料でエヌビディアが売られ、その流れで半導体が売られました。その他もディスコや東京エレクトロン等も下げていますね。
ソフトバンクGも下落し、こちらも要因は同じでハイテク売りから下げています。今日はアドバンテストとソフトバンクGだけで日経平均を400円ほど押し下げました。
他にもファストリ、レーザーテック、ソニー、ファナック、任天堂なども下落。UFJやみずほなど銀行も売られました。一方で関西電力や東京ガスなど堅調で、第一三共や竹田薬品なども買われています。
ドル円147円前後で揉み合いですが、今週は週末の雇用統計まではレンジでもみ合いそうです。
日経平均は大幅に続落となりましたが、先月の上昇から考えるとそこまで崩れておらず。今日は値上がりと値下がりの銘柄数もそこまで差がなく、やや値下がりが多いくらい。
騰落レシオもいい感じに下がってきたので、少しずつ過熱感もなくなってきました。今日の日経平均もギリギリで42,000はキープ。TOPIXの下げも限定的です。目先は42,000円の攻防戦ですね。
では、明日もいい波乗っていきましょう!