
テクニカルアナリストの向川です。
明日から3連休ですね。今日の相場も大荒れで、ほぼ全面安となりました。昨日から今日にかけて米FOMC、そして日銀会合がありました。どちらもS級のイベントですね。
事前の予想通り、どちらも動きなしとなりました。インフレの鈍化が確認できない限り、利下げは行われないとパウエル議長も発言し、先ほど引けた後に植田さんの会見もありましたが同じような趣旨でした。
昨日のライブはこちらからどうぞ。
→https://www.youtube.com/live/JWtb_jPQxNg?si=h8r3jPEASp2BIb4K
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】中東情勢の再悪化でリスクオフ加速
今のマーケットは中東情勢の状況、そして原油の動きによって振り回される相場です。
昨日もイランが報復として天然ガス・石油施設を攻撃。米国・イスラエルによる追加空爆も続いており、ホルムズ海峡の封鎖リスクが鮮明に。
イラン新最高指導者の強硬姿勢も継続していて、原油も再び上昇しました。2022年以来の高値圏に再接近し、インフレ再燃・景気悪化の警戒が強まりました。
ダウ平均は79ドル安の46,913ドルと下落スタート。前半はまだ底堅かったですが、後半から売りが優勢となり最終的に768ドル安の46,225ドルと反落して引けました。これで昨年秋以来の安値まで売られたことになります。
そしてAM3時頃、金利の据え置きが決まりました。その後、パウエル議長が「インフレが進展しなければ利下げは無い」とタカ派姿勢を強調。利下げ期待が大きく後退したこともマーケットを重くしました。
S&P500は91ポイント安の6,624まで下落、ナスダックは327ポイント安の22,152で引けています。

昨日は全11業種が下落。生活必需品がもっとも下落し、一般消費財や素材も売られました。
個別株を見ても、まだ強かったのがシェブロンなどエネルギー株で、原油高で堅調の流れ。しかし航空・旅行関連株や金融株、産業株が大幅下落。マクドナルド、ホームデポ、ナイキなども売られました。
また、決算を発表したマイクロン・テクノロジーは業績好調。市場予想を上回る内容でしたがアフターマーケットで急落していました。百貨店チェーンのメーシーズも強い決算を発表、こちらは上昇しています。
引き続き地政学リスクが主導する、荒れた相場が続いています。ダウは47,000割れ更新です。中東悪化が市場を直撃し、さらに金利高に原油高が相場にブレーキとなっています。
では次に日本株も見ていきます。
【日本株】米株安と中東危機からほぼ全面安の相場に
日経平均は夜間のうちから売られており、1,500円ほど下がってスタート。序盤から売られる展開になりました。
WTI原油が再び90〜100ドル台に急騰し、企業コスト増や景気減速の懸念が強まり、市場全体を重くしました。
今日は輸出株・グローバル企業に集中して売りが重なり、ドル円は159円台と円安に進んでいますが、マーケットを支えることはできませんでした。
また、アジア株も全体的に重くなり、国内も3連休前で買い材料にも乏しかったですね。後場に入ってからもさらに売りが加速し、グロース250市場は一時サーキットブレーカーが発動しました。
注目の会合も「利上げなし」が決定。市場のコンセンサス通りの結果でした。最終的に日経平均は1,866円安の53,372円で大引け。

今日の売買代金は8兆5364億円。全業種が下落し、特にパルプ紙、卸売、石油石炭などが下げています。プライム市場の値上がり銘柄は2%、値下がり銘柄は96%。
半導体・ハイテク関連が全面安で、アドバンテスト、東京エレクトロンなどが下落。石油・資源関連は一部買われている銘柄はあれど弱めですね。
今日のような相場でもベイカレントや古河電工は買われています。リガクHDや三井海洋開発、東洋エンジニアリング、イーレックスなどは堅調でした。
しかし東京電力が急落、キオクシアやJX金属、フジクラなども売られ、主力どころはほぼ全て下落。
買い材料が見当たらない相場で、夕方時点の米国株先物も下がっています。日経平均のチャートを見ても60日移動平均線を割れており、上値は重そうです。
この連休の間に中東情勢の話が進んで、緩和の方向に動いてくれたら…というところですね。そして19日の日米首脳会談も控えているので、こちらも注目です。
では、来週もいい波乗っていきましょう!

