
向川|認定テクニカルアナリストMFTA®
引き続き今日も売られる相場になりました。今日はほぼ全面安と言える相場で、一部のディフェンス株は買われていますがハイテク株中心に下げる1日になりました。
米国とイランの戦闘が一時停止し、原油が下がったことは良かったですが、決算に日米会合に重要なマクロイベントが続きます。引き続きシートベルトを締めて安全運転でいきましょう。
では、今日の相場を振り返ります。
【米国株】大手決算ラッシュを控えASMLやエヌビディアなど半導体株へ売りが継続
週末に米国とイランの戦闘が一時停止し、原油が下落。これを好感して寄り付き直後は買いが先行し、ダウ平均・ナスダックともに大幅高でスタートしました。
しかし、中国政府系企業がDUV露光装置の独自製造を開始したとの報道が出ました。これで競合リスクが嫌気されてASML(ASML)のネガティブ材料となって下落。SOX半導体は3日続落となっています。
ダウ平均は226ドル高の52,173ドルでスタートし、そのあとは失速。一時は52,000ドルを割れる水準まで下げましたが、それ以降はやや反発しながらレンジへ。最終的には262ドル高の52,210ドルで引けました。
S&P500は1ポイント高の7,413、ナスダックは43ポイント安の24,932で引けています。

今週はアマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、メタ(META)、マイクロソフト(MSFT)などメガテックの決算発表が続きますが、先行したアルファベットの決算後の反応が鈍かったことから、テック株全体に不安が広がっています。
エヌビディア(NVDA)も下げました。オープンAIに対して約2500億ドルの資金保証をする協議をしていることが報じられたことが不安視されています。
ロケット・ラボ(RKLB)は米宇宙軍から過去最大となる総額2.66億ドルの契約を獲得して上昇しました。ジーニアス・スポーツ(GENI)はアナリストによる目標株価9.50ドルの「買い」が好感されて大幅高になりました。
SOX半導体が続落していることから、AI・半導体セクターの売りが加速しています。そして、朝の時点で日経も1,000円ほど下落の中、今日の日本市場がオープンしました。次に日本株も見ていきます。
【日本株】日経急落!半導体中心に売り加速。
今日の日経平均は391円安の64,539円と反落スタート。
半導体関連銘柄を中心に売りが優勢となり、序盤から軟調な展開に。また、取引時間中に韓国総合(KOSPI)が10%を超える暴落となりました。
アジア市場全体でリスクオフの投げ売りが加速し、日経平均の下げ幅は一時前日比3,000円超え。6万2,000円の大台を割り込むまで下げました。
後場に入っても流れは変わらずで、今日の安値をつけます。その後も安値でレンジとなり、主力銘柄のキオクシアHD(285A)がストップ安売り気配に。加えて、今週相次ぐ半導体主力株の決算発表を見極めたいとの思惑もあって売り加速しました。
日経平均は最終的に2,566円安の62,364円で引けています。TOPIXは102ポイント安の3,963、グロース250は18ポイント安の676とともに反落しています。

ストップ安のキオクシアHD(285A)に加え、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、ソフトバンクG(9984)などの値がさ株が急落。業種別では非鉄金属、電気機器、金属が下落率の上位に。
一方で、対イラン戦闘休止から、原油の下落や内需への資金退避が追い風に。KDDI(9433)、コナミG(9766)、中外製薬(4519)、リクルートHD(6098)、テルモ(4543)などの内需・ディフェンシブ・消費関連が買われています。業種別では小売、空運、陸運などが上昇しました。
プライム市場全体の騰落数は、値上がり銘柄数が480(30.8%)に対し、値下がり銘柄数が1,047(67.2%)。特定の値がさ半導体株が指数を叩き落としたものの、内需の底堅さから値下がり割合は全体の3分の2強になりました。
指数はいずれも朝方の寄り付きから垂直落下し、その後は安値圏での保ち合いが続いたものの、大引けにかけては一時3,000円超安から500円以上戻して引けています。
今夜からの米メガテック決算も控えており、引き続き荒れたマーケットが予想されます。ディフフェンス重視でこの荒波を乗り越えましょう。
では、明日もいい波乗っていきましょう!

