「幸福感」が得られるお金の使い方

コラム

はじめまして、編集部の黒木です。

突然ですが、「稼いだお金を使っていますか」と聞かれたら、なんと答えるでしょう?

時計や車などの高級品を買う人もいれば、私みたいに家族や恋人と旅行に使う人もいるでしょう。

もちろん、お金の使い方は人それぞれなので正解はありませんが、幸福感を得られるお金の使い方があるのを知っていましたか。

本記事では、幸福感が得られるお金の使い方を解説します。ぜひ、あなたのライフスタイルに取り入れてみてください。

幸福感が上がるお金の使い方とは

あなたは「モノ」にお金を使うより「体験」にお金を使うほうが、幸福感が得られることを知っていますか?

「お金で幸せは買えない」という言葉は多くの人の心に響くものですよね。

しかし、社会科学研究者マイケル・ノートン氏の調査によると、これは大きな間違いだとわかりました。

ここでは、「幸せにならないお金の使い方」についてマイケル・ノートン氏の話しの一部を抜粋します。

宝くじの当選者は全財産を使い果たして借金を作ってしまい、友人などにお金をねだってくるようになりました。結果、彼らの人間関係はめちゃめちゃになり宝くじに当たる前よりも、借金の額は増え友情は悪化してしまう。

自分のためだけにお金を使う考えだと、人は利己的な性格に変わってしまい自分のためにしか行動しなくなってしまうんです。

幸福感を得るためには「モノ」にお金を使うよりも、「体験」や他人のために使いましょう。

詳しくは下のURLをご確認ください。

出典:「マイケル・ノートン: 幸せを買う方法」

幸福感が上がる5つの具体的なお金の使い方

ここでは具体的な、幸福感が上がるお金の使い方を5つ紹介します。

  • 体験にお金を使う
  • 他人にお金を使う
  • 時間を買う
  • 寄付をする
  • 将来へ投資をする

1つずつ見ていきましょう。

体験にお金を使う

体験にお金を使う場合、新しい知識やスキルを得られ自己成長につながります。

なぜなら、お金の使い道が心理的であるため幸福感を得やすいからです。

また、体験は他人と共有すると共有体験としてより幸福感を得やすくなりますよ。

他人にお金を使う

他人のためにお金を使う場合、人間の脳からは幸せを感じる神経伝達物質「セロトニン」の量が増加するなどの研究結果も出ているんです。

積極的に友人や家族などのためにお金を使うことは、人生の評価が高まり、幸福感が得られる方法だと考えられています。

時間を買う

お金で時間を買うことは、人生を豊かにするために有効な手段の一つだと知ってましたか。

最近では、代行サービスなどもよくみられますよね。

積極的に代行サービスを利用すると、時間を自由に使えて好きなことに集中したり、生産性の向上にもつながるでしょう。

もちろん、お金で時間を買うことには、お金がかかるというデメリットもあります。

しかし、自分の時間をより有意義に使えれば、ストレスも減りメリットも大きいため、うまく活用してより豊かな人生を送れますよ。

寄付をする

他人にお金を使うのと少し似ていますが、寄付も幸福感が得られるお金の使い方です。

寄付のためにお金を使った人たちは、自分のために使わずに損した気分になったりはせず、オキシトシンの作用でむしろ快感を得られたといった研究結果が出ています。

幸福感のためにも、寄付を考えてもいいかもしれません。

出典:経済思想(幸福なお金の使い方としての寄付の考察)より

将来へ投資をする

将来にたいしての投資は経済的な不安が減り、穏やかな気持ちで幸福感を得られます。

内閣府の調査によると、幸福感を判断する際に重視する基準としては、自分の理想との比較や将来への期待・不安が挙げられているからです。

投資によって将来の資産形成ができるため、将来に向けた不安を軽減できます。

出典:内閣府(人々の幸福感と所得について)より

幸福感とお金の量は比例しない

結論から言うと、幸福感とお金の量はまったく比例しません。

ノーベル経済学者のダニエル・カーネマンは、2010年に人の幸福度は年収7万5,000ドル(約1000万円)を超えると横ばいになる」と提唱しました。

人間は環境に慣れる生き物なので、所得が増えモノを買った瞬間は幸福感があってもすぐに幸福感を感じにくくなります。

最初にも話した通り、お金を稼ぐことを目的になってしまうと利己的な性格になってしまい、幸せを感じにくくなってしまうからです。

なので、ビジネスを始める際に、稼いだお金を何に使うかを最初に決めておきましょう。

もちろん、生活費のプラスにしたり、ブランド品を購入するためでもよいですが、とうぜん長続きしません。
そのため・・・お金を稼ぐよりも、お金の使い方に意識をむけて、幸福感のある充実した人生のためにも、お金の使い方をもう一度見直してみてはどうでしょうか。