
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
週末にテクニカル分析の記事を書いているので、見ておいてください。
→デイトレ・スイング・中長期投資…テクニカルの使い方は時間軸で変わる
さて、6月相場が始まりました。まず今日の日経平均は続落。終日マイナス圏で弱い流れでしたね。
まず先週末の米国株から振り返りましょう。
【米国株】先週末は上げ下げはっきりせず。米中貿易リスクが浮き彫りに。
もうそろそろ綺麗に着地してほしいのですが、関税問題はまだ続いています。
週末の米国マーケットは米中貿易摩擦への懸念から弱い動きに。主要3指数はまちまちの展開でした。
トランプが「中国は合意を完全に破った」とSNSで発言するなど、マーケットを重くしましたね。
ダウ平均は54ドル高の42,270ドルと続伸も、ナスダックは62ポイント安の19,113、S&P500は0.48ポイント安の5,911で取引を終えました。
週末で月末だったので、積極的な買いは続かず。
ダウ平均も弱い立ち上がりで、売り優勢でしたが、引けにかけては買われて上昇。しかしハイテク株が利確売りに押されて反落。ナスダックやS&Pは重い動きでした。
月末はインフレデータも出ましたが鈍化。もう米国のインフレは終わりですね。
業種ごとで見ると全11業種のうち8業種が上昇。生活必需品や公益事業が強かったですね。コミュニケーション・サービス、金融、ヘルスケアなども上昇。弱かったのはエネルギー、一般消費財など。
個別株を見ると、ウォルマートやベライゾン、ジョンソンエンドジョンソンなどが強かったです。決算をぬけたエヌビディアは2%ほど下落です。
パランティアは政府向け業務の拡大報道から7.7%上昇。テスラはイーロン・マスクがDOGEの仕事を支援するとの姿勢から売られました。
こちらはS&Pの年初来チャートです。

【日本株】日経平均494円安。米中関税&円高が重い。
そして今週の日本市場もスタート。為替が円高に振れたこともあり、今日は売り優勢でスタートでした。
小幅の反発は見せるものの、積極的な買いが入らず、日経平均は37,400円前後でもみ合いに。
こちらドル円チャートですが、為替が円高に流れたこともマーケットを重くしました。

今週はいつもの月初の重要ウィークで、週末には雇用統計も控えているため、様子見ムードも。
日経平均はダブルトップを形成しそうで、さらに長期の移動平均線も密集して、節目の38,000円を前後している状況です。

紫線が200日線ですが、先週末はここを抜けてきたものの、今日でまた下にもぐりました。しばらくはこのラインを意識ですね。
今日は値下がり銘柄が1,000を超えました。セクター別で見ると、33業種中で倉庫運輸、建設、保険、不動産など5業種が上昇。それ以外は下落しています。売買代金も3兆8398億円と低調でしたね。
ただ、中小型株を見ると買われている銘柄も多く、全体的に崩れているわけではないですね。
個別株を見ると、アドバンテストやレーザーテックなど主力半導体が弱く、トヨタなど自動車も売られました。ソフトバンクGやリクルートなども下落。
一方で川崎重工やIHIなど主力防衛株はしっかりと、そして今日の売買高トップはサンリオですが、こちらも相場と逆行して上昇しました。他にも住友不動産、フジクラ、楽天、東京海上なども強かったですね。
向川の視点:市場の反落と今週の注目ポイント
さて、週明けは下落スタートで始まりました。
トランプが「アルミや鉄鋼の関税引き上げ」を言ってきたり、「中国が約束を守らない」と切れたり、あいかわらず”トランプ劇場”です。
これはもう仕方ないので、そうゆうものだとおもってトレードするしかないのですが、結局のところマーケットの行く末を決めるのは投資家です。
そしてその投資家が見ているのはテクニカルであり、そしてマクロのファンダメンタルです。
今週は特にマクロのファンダ(金利や為替)が動くS級イベントが目白押しですから、しびれる展開に突っ込んでいきますよ。各人シートベルトはしっかり締めておきましょうね。
金曜夜の雇用統計は、いつものようにLIVEです。先月は私用でできなかったですが、今月はいつも通り21時から放送です。
では、明日もいい波乗っていきましょう!