【9/8相場まとめ】週明けの日本株は石破総理辞任で3日続伸!選挙相場へ。

相場まとめ

テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。

9月2週目の相場がスタートしました。週末の米国マーケットは雇用統計がありましたが、これが予想以上に悪い結果になり、米国株は反落で取引を終えていました。

そして、昨日の夜に石破総理が辞任を発表。新政権への期待感から今日の相場はリスクオン!となりましたね。

これが民意であって、テレビの世論調査(笑)はなんの信憑性もないことがはっきりしましたね。

メディアでは石破総理の支持率が上がっていると報道していましたが、その根拠になっている世論調査は今どき「固定電話」で、もちろん携帯調査もしていますが、「知らない番号からのいきなりの電話」に出て答えるような人たちです。しかも平日の日中ですからね。

いわば「特殊詐欺に引っ掛かるような層」とも言えるわけで、その数も1,000人程度の調査です。それで「世論の指示」と言われてもなと。

なんにせよ、これで悪夢の石破極左政権が終わったので、投資家としても一国民としても安心しました。ここからですよ、いい波乗っていきましょうね。

では、今日の相場を振り返りましょう。

【米国株】雇用統計が悪化、相場は3指数とも下落。

ではまず週末の米国株をザクっと振り返ります。

毎月月初は重要ウィークで、その締めくくりとなる雇用統計が金曜夜に出てきました。しかし、これが前月から22,000増という予想を大きく下振れた結果に。

雇用が減少=経済鈍化と考えますから、米国経済の先行き不安が出たわけです。ただ、これによって長期金利が下落したのはよかったですが、週末要因もあって後半から売られる流れに。

ダウは35ドル高の45,656ドルで寄り付きましたが、後半は失速。最終的に220ドル安の45,400ドルで引けました。

S&Pは前半で最高値を更新するなどいい流れでしたが、こちらも最終的には下げましたね。AmazonやNVIDIAなどの一部ハイテクが売られたことで指数を重くしました。

S&Pは最終的には20ポイント安の6,481ポイントで反落。ナスダックは7ポイント安の21,700ポイントで、こちらも3日ぶりに反落しました。

11業種のうち5業種が上昇し、不動産やコミュニケーションサービスなどが上昇。6業種が下落して、エネルギーが最も下げました。金融も売られましたね。

ただ、テスラやグーグル、メタなどハイテクは上昇しており、半導体のブロードコムも9%ほど上昇するなどマーケットの流れは悪くないです。長期金利も4%手前まで落ちてきましたね。

そして日曜の夜に石破総理の退陣となったわけですが、総裁選の時期などはこれから決まるとして、もちろん政治が相場に与える影響も大きいので、これからは選挙相場になっていきますね。

では次に日本株も見ていきましょう。

【日本株】日経平均3日続伸で625円高。

今日の日経平均は432円高の43,451円で寄り付きました。

石破総理から次の総理になるわけですが、ほぼ予想通りに「小泉vs高市」の戦いになるでしょう。高市さんはもちろん財政拡張ですから、アベノミクスならぬ「サナエノミクス」を打ち出してくるでしょう。

小泉ジュニアは明確に財政拡張路線ではないと思いますが、小泉父と同様に規制緩和を進めるはずで、ただそこにビジョンや国家観があるわけではなく彼は神輿でしかありません。「神輿は軽くてパーがいい」のです。

どちらかというと石破さんは財政引き締め路線ですが、高市&小泉は違います。よって、財政拡張的な政策への期待感からマーケットは買い優勢となりました。

もちろんこうなると為替は円安へと進みますから、円安がさらに株価を押し上げる構図ですね。日経平均は前場の引けまえには今日の最高値に到達。8月18日に付けた最高値を上回る場面も見せました。

後場に入ってからは少し失速したものの、43,000円台の後半でレンジに。最終的に625円高の43,643円で大引けになりました。

TOPIX、グロース250ともに続伸となり、今日の日本市場は3指数とも上昇しました。

売買代金は4兆4989億円。その他製品、不動産、非鉄金属などが上昇し、その他の全セクターが上昇しました。プライム市場の値上がり銘柄は77%、値下がり銘柄は17%。値上がり銘柄は1,200を超えました。

今日の売買高トップはソフトバンクG。三菱重工も続伸、アドバンテストやフジクラなどハイテク関連株も続伸。今日は下げている銘柄の方が少ないですが、ディスコやサンリオ、キーエンス、良品計画などは下げています。

日経平均は場中で最高値を更新したものの、引けでは下げましたが、それでもTOPIXや東証プラシム、スタンドダード指数は最高値を更新です。

短期的には過熱感が出てきたものの、基本的にこれまでの選挙を見ても「選挙は買い」というのがこれまでの流れです。

投資家目線で見ると高市さんがいいとは思っていて、オフェンシブに国家運営していく路線ですから、株高が期待できると思います。ただ、さらに円安に進むことは覚悟が必要で、つまりインフレは進むでしょう。

高市さんに総理になられたら困るのは中国で、なので公明党はさっそく空気を入れてきていますし、そうなると自民党の政治家は選挙で勝てなくなるとの思惑から「反高市」になる構図です。これが昨年の総裁選の結果になったわけですね。

ちょうど1年前の9月末が総裁選でしたが、果たして今回はどうなるか。1年前と比べると、「小数与党」になった自民党、そして「10年債は2倍の水準」です。

ちょっと状況が違うので、どうなるか未知数なところもあります。どちらにせよ、痺れる展開に突っ込んでいきますから、シートベルトはしっかりと締めつつ、いい波乗っていきましょうね!