
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今日のマーケットは反発。オランダの半導体大手ASMLの好決算が出て相場の流れが変わりましたね。米国株はまちまちながらもダウ上昇でナスダックやS&Pは下落。
日米ともに政局でバタバタしている相場ですが、もうちょっと続きそうです。今日は21時からLIVE放送ですが、このあたりもザクっとまとめましょう。なにより大幅反発!となったので一安心。
では今日の相場をまとめましょう。
【米国株】ダウ下落もハイテク株反発へ
昨日の注目はパウエル発言でしたが、労働市場の弱さから利下げ期待が進み、マーケットはこれを好感しました。
ダウ平均は195ドル安の45,871ドルで取引スタート。序盤は弱い立ち上がりでしたが、少しずつ持ち直し。その後は強い流れになりましたが、終盤にはトランプが大豆購入をめぐって中国へ関税措置を表明。最終的には202ドル高の46,270ドルで大引けとなりました。

S&P500は10ポイント安の6,644、ナスダックは172ポイント安の22,521で引けています。
昨日は11業種のうち8業種が上昇。生活必需品が最も上昇し、資本財なども上昇しています。一方で3業種が下落しました。ハイテクが最も下落しています。
キャタピラーはアナリストの投資判断引き上げから4.5%上昇。決算をひかえるアメックスも3%上昇。シティグループやゴールドマンサックスも好決算でした。しかしエヌビディアやブロードコムなど半導体株が売られました。
依然として米中のバトルは継続中、お互いの政局の動きでマーケットも反応するため、引き続き要警戒ですね。
【日本株】日経平均は大幅に3日ぶり反発!
今日の日経平均は154円高の47,002円と反発スタート。前日まで1,200円ほど下がっていたので、その反動もありました。
ダウ平均も続伸していたこともあり、日経平均は朝から堅調な流れに。前場はそのままの勢いで、後場に入ってからも流れは変わらず。オランダの半導体大手ASMLが好決算を発表したことで国内の半導体も追い風に。
これによって日経平均は14時頃に今日の高値に到達。その後は少し重くなりましたが、最終的に825円高の47,672円で大引けになりました。

TOPIXも続伸、グロース250が今日は最も上昇しています。今日の売買代金は5兆1831億円。機械、証券先物、非鉄金属などが上昇し、ゴムやサービス、海運などが下落。プライム市場の値上がり銘柄は87%、値下がり銘柄は11%となりました。
また、今日はIMFが日本の2025年の経済成長率予想を0.7%から1.1%に引き上げました。これも今日の上昇の追い風になりましたね。
今日はメルカリが高騰。アルバイト仲介サービス「メルカリ ハロ」を12月で終了することを発表。タイミーとバッティングしていましたが、儲かってない事業から撤退ということで、買いを集めました。
イオンも高騰して上場来高値を更新しました。営業利益が前年から約2割増になり、業績好調から買われています。
値上がり寄与トップはソフトバンクG。続けてアドバンテスト、ファストリ、東京エレクトロンと続きました。このあたりの主力が強いと日経平均も強いですね。フジクラなど電線株、三菱重工など防衛株もしっかりと。
昨日強かった良品計画は急落し、リクルートも売られています。ワークマン、コスモス薬品、ローツェなども売られました。
さて、今日は後場にASMLの決算が出たことで流れが変わりました。ここから米国はTSMCも決算ですし、金融大手も続々と出てきます。国内の主力も来週から決算シーズンのため、米中対立も見ながらの難しい相場が続きます。さらに国内の政治もまだ不透明です。来週には正式に総理が誕生しますが、はたして。
ではまた続きは夜のLIVEで。明日もいい波乗っていきましょう!