
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週のマーケットが終わりました。今日の日経平均は反落、3日ぶりに売られました。米国の地銀にネガティブ報道が出て金融株が下落。他の銘柄も下落しており、この流れを受けて日本株も下げました。
引き続き米国は政府機関が閉鎖しており、今週出てくる予定だったインフレのデータなど結局出て来ないで終わりました。日本も政局が動いており、来週にはやっと落ち着きそうですね。
このニュースレターは新幹線の中で書いているのですが、今日は山口県へ。毎月どこかしらに旅してるのですが、山口県は人生初で楽しみです。
では、今日の相場を振り返ります。
【米国株】地銀ショックで3指数とも下落!
昨日のマーケットは反落でした。
地銀の融資を巡る報道から金融株が売られて、これによって指数が下げました。思い出すのは2023年春のシリコンバレーバンクの破綻です。
地銀が破綻したことで、リーマンショックの再来か?なんて声もありましたが、マーケットへの影響は限定的でした。というのも、リーマンショック以降、同じようなことにならないため、金融機関は定期的にストレステストをしています。
資金も潤沢に持っていないとダメで、より厳格になっています。よって、今回の騒動も影響は限定的で終わるビューで見ています。
ダウ平均は35ドル高の46,289ドルとやや上昇してスタートしましたが、報道が出てから流れが一変、軟調な展開になりました。
後半にかけて売りが加速し、最終的には301ドル安の45,952ドルで大引けとなりました。

半導体はまだ底堅かったですが、ハイテク株が売られてナスダックは107ポイント安の22,562で引けました。S&P500も41ポイント安の6,629で大引け。6,600はキープしています。
昨日は11業種のうちハイテクのみ上昇。他は売られて特に金融が下げました。続いてエネルギーと公益が下落しています。
弱かった相場ですが、セールスフォースが上昇。先行きの見通しがポジティブで買われています。他にはエヌビディア、キャタピラーなどが上昇しました。また、オラクルが強気の見通しを示したことで買われています。
こうなると日本の金融株も心配になりますね。ドル円も円高にふれており、今日のマーケットは上値が重くなりそうな気配です。
では次に日本株を見ていきます。
【日本株】日経平均は約700円下落
今日の日経平均は序盤は上昇してスタート。10時半頃までは上昇しましたが、午後から流れが変わりました。
半導体が買われたことで底堅い相場になりましたが、金融セクターが軟調で、さらに地政学リスクと政局不安が広がって積極的な買いが続かず。
円高になったことも重しになり、輸出株や機械株なども売られました。後場に入ってからも立ったリバウンドはなく、週末要因もあって引けにかけて下げ幅を拡大。最終的には695円安の47,582円で引けました。

今日の売買代金は5兆952億円。保険、銀行、証券先物などが値下がり、その他製品、食料品、水産農林などが値上がりました。プライム市場の値上がり銘柄は26%、値下がり銘柄は70%。
今日は約7割の銘柄が下落しました。アドバンテストやソフトバンクGなどの主力も売られて、メガバンクなども下げました。
三菱商事や三井物産などは買われて、NTTやJTなども買われています。トヨタなど自動車株も軟調、リクルートや日東電工、SOMPOやSBIホールディングスなども売られました。
三菱重工やキーエンスなどは上昇、イオンや三井E&Sなども堅調でした。
今週の日経平均は1.1%安、TOPIXは0.8%安となりました。来週21日には首相指名が行われる予定、高市総理が誕生する可能性が高いです。
ここから10月後半戦、いい波乗っていきましょう!