
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
米国のハイテクがブレーキで、一方で主要企業の好決算からダウが上昇。日経平均もちょっとブレーキですね。高市総理になってめまぐるしく政局が動いており、マーケットもその動向を見定めるような動きです。
決算も本格化する中で、今週もあと2日。来週はトランプ来日ですね。
そして、今日は21時からLIVE放送です。ざくっと今のマーケットを振り返りましょう。21時からこちらからスタートします。
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】ダウ上昇もs&pナスダック重め
昨日の米国株はまちまちの展開で、好決算を発表した企業が買われた一方で、ここまで相場をけん引していたハイテクが売られました。ゴールドやシルバーなどコモディティもガタっと売られています。
ダウ平均は1ドル高で寄り付き、そのまま上げ幅を拡大していきました。中盤には47,000ドルにタッチするなど堅調な流れで、最終的には218ドル高の46,924ドルで引けました。
目先は米中の会談が行われるのか、関税はどうなるのか、などが警戒されており、二転三転するなかでハイテク中心に売られ相場は失速。S&P500は0.2ポイント高の6,735で引けました。ナスダックは36ポイント安の22,953で大引け。

昨日は11業種のうち3業種が上昇。一般消費財がもっとも上昇し、資本財やヘルスケアも上げました。8業種が下落して、なかでも公共が最も下げています。
昨日は決算を発表したスリーエムが高騰。おなじくコカ・コーラも上昇するなど好決算によって買い優勢となりました。どちらもダウ採用銘柄のため、ダウが上昇しています。他にはセールスフォースやAmazonなども上昇しました。
他にもゼネラルモーターズが好決算から14%上昇。防衛のRTXも好決算から上昇しました。このあたりが昨日のマーケットで目立っていた銘柄ですね。一方でGoogleが下落。これはオープンAIが新しい検索エンジンを出してくるとの報道から売られました。ネットフリックスも引け後に決算が出ましたが業績は鈍化していました。
ハイテク株に売りが目立ちましたが、製造業など他のセクターは堅調。日本市場も底堅そうな雰囲気でしたね。次はテスラの決算に注目です。
【日本株】日経平均は3日ぶり反落
今日の日経平均は64円安の49,252円で寄り付き。
節目の5万円を超えるかの瀬戸際で、高値警戒感から売りに傾きました。徐々に下げ幅を拡大して、売りが優勢の中で10時頃には今日の安値をつけました。
後場に入ると買い直され、前日終値あたりでウロウロしていましたが、大引けにかけてはやや買い直し。最終的に8円安の49,307円で大引けとなり、これで3日ぶりの下落となりました。

今日の売買代金は6兆1076億円。輸送用機器、建設、繊維が上昇し、情報通信、非鉄金属、銀行などが下落しました。プライム市場の値上がり銘柄は78%、値下がり銘柄は18%となりました。
値上がり寄与トップはファストリ、値下がり寄与トップはソフトバンクGでした。今日は防衛株が堅調で、三菱重工やIHI、川崎重工などが堅調。イオン上場来高値を更新場来高値を更新。好調な決算から買われています。
高市銘柄といえる助川電気も小幅上昇。一時10%ほど売られたものの反発して戻しました。
他にはキオクシアや良品計画、フジクラなども買われました、トヨタも上昇ですね。アドバンテストやスクリーンHD、住友金属などが売られています。
こうしてみると、AI関連株が利食いに押され、自動車などバリュー株に少しシフトした感もあります。日経平均は下落としたと言っても値上がり銘柄数が約8割となり、地合いは悪くないです。
今週もあと2日。明日朝のテスラの決算、そしてIBMも決算が出るなど、ここから決算相場が本格化していきます。高市トレード、維新トレードなど、さらにトランプトレードと、当面はこうした地合いを意識したマーケットになるでしょう。
では、また続きは夜のLIVEで。明日もいい波乗っていきましょう!


