
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週は重要イベントが続く1週間で、特に今日30日は重要な日でした。朝からM7の決算が出て、そして今日は米中首脳会談もありましたね。さらにFOMCと日銀会合も。米国株はハイテク中心に上昇、日本株もやや上昇でした。
では、そんな相場をざくっと振り返りましょう。明日が今月最終日、日本は3連休ですね!
【米国株】米国株続伸、エヌビディア時価総額5兆ドルへ。
昨日のハイライトはFOMCでした。利下げがほぼほぼ確実の中、ダウ平均は40ドル高の47,746ドルで寄り付き、序盤から買い上がりました。目先は48,000ドルの世界で、早々から超えてきましたね。
ただ、FOMCの結果は予想通りの利下げとなり、さらにパウエル議長が12月の今年最後の会合へちょっとタカっぽいニュアンスもあったため、後半にかけて売られました。最終的に74ドル安の47,632で大引けに。
ナスダックは130ポイント高の23,958まで上昇、いよいよ24,000ポイントの節目も見えてきました。S&P500は小幅に売られて0.3ポイント安の6,890で引けています。こちらも6,900が目前に。

昨日は11業種のうち4業種が上昇。コミュニケーション・サービスといハイテクがけん引し、エネルギーと資本財も上昇。7業種が下落して、不動産が下落トップに。生活必需品も下げました。
引き続きエヌビディアが続伸、最高値を抜けてきました。ガイダンスを上方修正したキャタピラーが11%上昇。旅行サービスのブッキング・ホールディングスも強い決算と見通しを発表、しかし株はやや下落しました。
また、昨日はGoogleやMETA、Microsoftが決算を発表。よかったのはGoogleで、売上堅調、クラウド部門の業績が伸びました。時間外でも10%近く上げるなど今日も期待できそうです。
メタは時間外で急落。トランプの減税法案に関連して大きな損失を計上したことが響きました。これがなければ純利益は増加していたとのことで、そこまで心配は不要ですね。
Microsoftも業績好調で、売上もEPSも増加。AI投資が過去最高を記録するなどAIブームにのって業績を伸ばしてます。
では次に日本株も見ていきましょう。
【日本株】日経平均は小幅続伸へ、半導体株が堅調
ハイテク株が強かったものの、今日の日経平均は反落して寄り付き。利益確定売りが先行して重かったですが、円安進行もあって輸出株の一角や半導体が買われました。とくに今日はレーザーテックがストップ高へ。
日経平均は朝の買いが一巡すると上値が重くなり下落へ。しかし前場の引けにかけて買われました。ちょうどお昼に日銀会合があり、今回も結果は「金利据え置き」に。
その後にドル円は153円まで円安が進行。日本株には追い風となり日経平均は買われました。その後、引けにかけて買われて日経平均は51,500円まで上昇。最終的には17円高の51,325円で大引けとなりました。

今日の売買代金は10兆300億円。非鉄金属、鉱業、電気ガスが上昇し、陸運や空運、情報通信が下落しました。プライム市場の値上がり銘柄は69%、値下がり銘柄は26%。
値上がり寄与トップはレーザーテックで、東京エレクトロン、フジクラ、アドバンテストなどが続きました。住友電工や京セラ、そして好決算を発表したNECも高騰。キオクシアや三井海洋開発、JCRファーマなども上昇しました。
弱かったのはソフトバンクグループで、今日は利確売りに押されました。他にもディスコが急落、ルネサスエレクトロニクスやコマツ、ソニーやファストリも下げました。
さて、今日は日経平均よりもTOPIXが優勢でしたね。プライム、スタンダード、グロースなどすべての市場で値上がり銘柄が多く、先日のアドバンテストだけで指数がぶち上げていたよりは適正な動きだったと思います。
売買代金は10兆円を超えるなど過去最高を出しました。マーケットがかなり盛り上がっているのは間違いなく、明日で10月相場で終わりますが、今年の残り2ヶ月の相場にも期待したいですね。
では、明日もいい波乗っていきましょう!


