
テクニカルアナリストの向川a.k.aチャートの向こう側です。
今週の相場が終わりましたね。国内は連休なので週明けは火曜日からスタートですが、来週は米国も祝日で、木曜が休みで金曜は半休です。
今月末はやや閑散としそうで、私はもう今から12月相場のことを考えています。いよいよ今年も年末ですね。
さて、昨日の雇用統計ライブですが、こちらから視聴できます。今のマーケットの展望を解説しているので、また見ておいてくださいね。
→https://www.youtube.com/watch?v=IDFrvDdH0bc
では、今日の相場を振り返りましょう。
【米国株】前半上昇も後半失速、3指数とも下落へ
前日のエヌビディア決算が良かったので、昨日の相場は買い優勢でスタートしました。
雇用統計の結果もまずまずで、やはり雇用の心配が残っているものの、利下げ期待が進みました。しかし、マーケットは中盤から後半にかけて下落。ビットコインが9万ドルを割れたことも相場を重くしています。
ダウ平均は428ドル高の46,567ドルで寄り付き、 序盤は上昇して始まるものの、少しずつ上げ幅を縮小。その後は軟調で、最終的には386ドル安の45,752ドルまで下落して取引を終えました。
ハイテク中心に下落したことからナスダックも下落。486ポイント安の22,078で引けています。S&P500も103ポイント安の6,538で大引けとなりました。

雇用統計の結果ですが、雇用者数が前月比11万9,000人と予想を上振れ。一方で失業率が上昇して0.4%になりました。
そして昨日はウォルマートの決算が出ましたが、売上好調、かつ収益見通しも上方修正したことで6%ほど上昇しました。他にもユナイテッドヘルスやコストコ、ジョンソンアンドジョンソンなどが上昇しました。
一方でハイテクが弱く、エヌビディアは3%ほど下落。AMDやインテルなど半導体も下落で、パランティアは6%ほど下落、スーパーマイクロコンピューターも6%下落となりました。
その他もボーイングやアマゾン、アリババ、JPモルガンやゴールドマンサックスなども下落しています。
エヌビディア決算から相場には期待感が高まったものの、重いマーケットになりました。日本株も時間外で下落し、今日の相場が始まりました。では次に日本株も振り返りましょう。
【日本株】日経平均は大幅反落!主力株が軒並み下落へ
朝からイヤな流れとなった今日のマーケットですが、日経平均は反落して寄り付きました。
寄り付きは上昇して始まったものの、すぐに下落し、48,500円まで下げた日経平均は、そのまま前場は重い展開で進みました。
後場に入ってからも流れは変わらず、そのままレンジに。49,000円の上値を超えて買い上がる動きは見られず、そのまま大引けまでもつれました。最終的に日経平均は1,198円安の48,625円で大引け。売買代金は8兆9565億円でした。

ただ、下げ幅のほぼ全てをアドバンテストとソフトバンクG、東京エレクトロンの3社で占めており、マーケット全体が崩れたわけではないですね。自動車株や不動産など内需株は堅調で、なのでTOPIXはややマイナスで引けています。
今日は非鉄金属、機械、電気機器などが下落し、不動産や陸運、建設などが上昇しています。プライム市場の値上がり銘柄は81%、値下がり銘柄は16%。値上がり寄与トップはコナミで、ついでテルモ、KDDIとなりました。値下がり寄与トップはアドバンテストで、ソフトバンクG、東京エレクトロンと続きます。
キオクシアは今日も反落、ディスコやフジクラも弱いですね。三菱重工など防衛も弱く、三井金属やJX金属なども弱め。日立や東京電力も売られました。
今日強かったのはソニーやサンリオ、大林組、清水建設など。トヨタなど自動車も堅調で、昨日急落した東京海上なども買われました。不動産や建設、小売りなどは堅調ですね。
これで今週の日経平均は2週続落に。AIブームにブレーキがかかったことで主力が売られ、指数が重い展開。エヌビディアの絶好調な決算もポジティブニュースでしたが、ちょっと材料出尽くしみたいになりましたね。
繰り返しですが、全面安などではなく内需はしっかり買われているので、この流れは来週ももう少し続きそうですね。では来週もいい波乗っていきましょう!

