株投資で勝てない、負けが続く人の改善ポイント

コラム

From:向川a.k.aチャートの向こう側
自宅のトレードルームより

4月相場が始まりました。日本株も米国株もさっそく大きく売られて調整ですね。

ただ、4月アノマリーから考えると、海外投資家が買ってくる傾向にあるのが4月ですから、期待は持てる相場だと思っています。

編集部のこちらの記事もチェックしておいてください。
株式投資の4月アノマリーについて徹底解説

では、今日の本題へ。テーマは「株投資で勝てない、負けが続く人の改善ポイント」です。

勝ったり負けたりが続く人が見落としがちなこと

株を学び始めて、ある程度の経験がついてくると陥る壁があります。それが「ポジポジ病」です。

ポジポジ病とは、常にポジションを持っていたくなる”病気”で、本来はそこで買わない方がいいポイントで買ってしまったり、売らなくていいところで空売りしたり、こうして無理なエントリーによって利益が削られることを言います。

トレードには大きく分けて2つのやり方があり、それが

1、順張り
2、逆張り

で、順張りとは「株価が上がってきたら買う」「株価が下がってきたら売る」という戦略のことです。

その反対に逆張りとは「株価が上がってきたら売る」「株価が下がってきたら買う」という戦略のことで、順張りと逆張りはまったく逆のトレード戦略になります。順張りのことを「トレンドフォロー」とも言いますが、どちらも同じ意味です。

どちらも正解ですが、私は基本的にトレンドフォロー、つまり順張りが多いです。初心者の方も基本的には流れに逆らわない順張り/トレンドフォローが理想です。

順張り/トレンドフォローのメリット・デメリット

なぜ、順張りが理想か?それは上昇しているならその上昇トレンドに乗っていく方が無難だからです。

この世にはリズムがあります。日が昇る前に目覚めて夜にしっかり眠る規則正しい生活や、心踊る太鼓が奏でるお祭り、ビッグウェーブに乗るサーファーまで、繰り返される波に乗っていくことはとても心地いいものです。

ですから、今年に入ってから日経平均が上昇していますが、このような強い上昇トレンドでは素直に「買い」で波に乗っていくことで利益を狙えます。

一方で、この順張り/トレンドフォローが通用しない時があります。いわば”弱点”とも言えるのですが、それは「レンジ相場では弱い」ということです。

レンジ相場とは、上がっても下がってもない、ヨコヨコで動いている相場のことを言います。

特にある程度の上昇を経て、高値圏で揉み合いになってヨコヨコ相場に入ったり、または下落が続いてちょっと落ち着いて、底値圏でウロウロしたり、このような相場の時は注意です。買ったら下がる、売ったら上がる、となりやすいからですね。

私も何度も同じような経験をして、せっかくの利益が削られたこともありますし、買っても売ってもマイナスで”往復ビンタ”されたことは数えきれないほどあります。

トレンド=波

トレンドとは波のことです。私たちトレーダーは、サーファーと同じように波に乗って利益を狙います。

ですから、レンジ相場=ヨコヨコ相場の時は、何もせずに静観しておくのが吉です。サーファーも打ち寄せる波に毎回乗っていくわけではなく、これだ!という波を捉えて一気に波に乗っていきます。

今、相場がレンジになってきたなと思ったら、ちょっと一休み。「何もしない」のもトレードです。

私たちはファンドマネジャーではないので、単日での利益を追われているわけではありません。月間でプラスになったらOKです。

例えば、月に1回だけトレードして、それで利益が取れたらあとはぼーっとしててもいいんですよ。レンジ相場が続いているなら尚のことぼーっとしておきましょう。無駄にトレードして利益が削られたら、またその分を取り返さないといけません。

極端な話ですが、もし仮に資金が半分になるとします。100万円が50万円になったとしましょう。そこから元の100万円に戻すためには、2倍のリターンを得なければいけないのです。

つまり、100万円→50万円なら「50%マイナス」ですが、ここから「50%プラス」になっても75万円なので、実質は50万円から「100%プラス」になって元の100万円です。

このように負けを取り返すには2倍のリターンが必要です。それなら最初から無理な勝負はしない方がいいということですね。

勝ちより負けないこと

勝つためには負けないこと。

なんて当たり前の話ですが、トレードしているとついつい忘れがちです。少しずつ知識と経験を積んだあたりからこのようなことも経験すると思いますが、でもそれもトレーダーとしての”成長痛”みたいなもの。

どんな相場でも、自分たちのトレードをするだけです。

難しい相場は避ける。簡単な相場の時だけ勝負する。これを鉄則として、いい波乗っていきましょう!